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書簡

太陽の読書記録

2024'04.25.Thu
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2003'08.10.Sun

「あの空をおぼえてる」(ジャネット・リー・ケアリー著)
ジャンル:現代ファンタジー
好き度:3
死んでしまった妹に兄が手紙を書き続ける…というお話です。
なかなか心温まる話でした。笑顔をなくした家庭を必死でもとに戻そうとする主人公がけなげで可愛かったです。


『コーンウォールの聖杯』(スーザン・クーパー著)
ジャンル:現代ファンタジー
好き度:3
アーサー王伝説をめぐる謎に子供3人が挑む…という話。
謎解きの部分とかは面白かったのですが、私、どうも「善悪」がはっきり区別されてる話って好きじゃないんですよね…
敵は完全な悪者で、自分たちはその悪の手から大切なものを守る正義…ってのにはちょっと抵抗が…外国の話ってそういうの多いですけどね。


『月の石』(トールモー・ハウゲン著)
ジャンル:現代ファンタジー
おすすめ度:4
「月の石」とよばれる「ロシア皇帝の宝石」をめぐるファンタジー。面白かったです。
「月の石」をめぐって6人の登場人物の視点で同時進行で物語が進んで行きます。
欲におぼれた人間の愚かさとか、家族の愛情を知らずに育った大人の気持ちとか。
いろいろと考えさせられるものがありました。にしても、上下二段の本ってなかなか進みませんね。テンポはいいし、読みやすい本だったのですが、珍しく3日がかりで読みました。


「魔法があるなら」(アレックス・シアラー著)
ジャンル:現代児童文学
好き度:3.5
題名はファンタジーっぽいですが、ファンタジーではないです。
ちょっぴり変わり者の母親の思いつきで、妹と3人でデパートで3人暮らしを始めなくてはならなくなった女の子の語り口調の物語です。この母親が結構自分勝手で大人げない人なのですが、何故か憎めないのです。
主人公の女の子の方が大人っぽく感じましたね。でも、しょせんまだ子供。妹はまだいいことと悪いことも分からない年齢で、母親もこの調子じゃどうなることやら…と思わず話にのめり込んでましたv
ラストもなかなか気分のいい終わり方で、面白かったですね♪


『カサンドラの城』(ドディー・スミス著)
ジャンル:純愛
好き:2
元世界的有名な作家で現在大スランプ中の父と、若くて可愛い元モデルの継母と、貧乏暮らしにうんざりしている美人の姉と、使用人の美青年と古いお城に住んでいる少女の日記形式の物語。
近所に越してきた金持ちのアメリカ人の兄弟の兄と自分の姉をくっつける協力をするのですが、いつのまにか自分も…という黄金パターンの話です。
うーん…なんていうか、主人公に感情移入できなかった…どっちかといえばお姉さんの方が私は好きです。
というか、主人公に想いをよせる使用人があわれで…こんなに想ってくれる人、たぶん一生現れませんよ。
主人公のために気の進まない仕事をして、稼いだお金でプレゼント買って、主人公の叶わない恋の手伝いまでしちゃって…
私なら迷わずこっちを取るけどな…うーん、上手くいかないものだ。


『十二番目の天使』(オグ・マンディーノ著)
ジャンル:現代
好き度:3
妻と子供に先立たれて、生きる気力を失った大手会社の若き社長が、少年野球の監督を務めることになり、そこで出会った一人の小さな男の子のおかげで自分を取り戻していく話です。この男の子(ティモシー)が可愛いのですよ。
「毎日、毎日、あらゆる面で良くなっている」
「絶対、絶対、絶対、あきらめるな」
ティモシーのこの言葉は、私が高3の引退部会のとき、後輩に語ったことに似ていて、なんだか懐かしくなりました。
後輩たちは私の言葉に涙を流してくれましたが、私の言葉もっともっとつたなくて、上手く伝えられなかった部分も、この本はしっかりと読者に伝えられていると感じました。
ティモシーも好きですが、チームのエース、トッドも好きです。
打っても投げても守っても一流のスーパースター。前年は彼がピッチャーをした試合は全勝したというのに、ティモシーのエラーで負け試合になったというのに、一番はじめにティモシーを励ましたのはトッドなのです。
こうタイプの子はティモシーのせいにするんだろうな…と思っていたので驚きと同時に嬉しい感じがしました。
この本は普通、ラストが感動するんでしょうけど、(もちろんラストもよかったですが)私はこのシーンが一番好きですv


『34丁目の奇跡』(ヴァレンタイン・デイヴィス著)
ジャンル:現代ファンタジー
好き度:3
クリス・クリンゲル(サンタクロース)と名乗る不思議なおじいさんが、デパートのサンタクロース役として雇われて、そのおじいさんの力で全米中に「善意の風」が吹き荒れるという話でした。
この話は本より先に映画を見ていたのですが、映画版はラストの裁判の判決シーンが納得いかなかったのですが、本の方はちゃんと納得がいく判決でした。
クリスマスが商業目的になっていることを嘆く本物のサンタクロースが本来のクリスマスを取り戻そうとする、ということが書きたかったのだとは思うのですが、でも、やっぱり結局みんな自分の地位とか信頼のためにやったことなんだよな…という感は否めなかったです。良いお話ではあるんですけどね…
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