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書簡

太陽の読書記録

2024'04.19.Fri
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2004'12.08.Wed


瀬尾まいこ:著
ジャンル:現代
好き度:5

<あらすじ>
母子家庭の育生、小学四年生。育生の家には「へその緒」がない。自分は捨て子なのではないかと思った育生は母親に「へその緒を見せろ」と言うと、母は箱に入った卵の殻を出して、「あなたは卵だったのよ」と言った…

<感想>
大好きです。かなりハチャメチャな母親と育生の関係が素敵です。
家族って、血の繋がりって、なんだろうな…と思う話でした。
同時収録の「7'sblood」も心温まるいいお話です。
七生を神木くんにやってほしいと切実に思いまs(以下省略)
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2004'11.15.Mon

『天国はまだ遠く』(瀬尾まいこ)
ジャンル:現代
好き度:4

<あらすじ>
すべてに疲れ、希望を失った千鶴が思い至った結論は「空気のいいところで死のう」
そして、山奥の民宿で睡眠薬を飲んだのだが…

<感想>
瀬尾さんのお話は本当に癒されます…
死のうと思っても上手く死ねないどこか間の抜けた主人公と、ひょうひょうとした民宿の主人がいい味出してます(笑)


『しゃべれどもしゃべれども』(佐藤多佳子)
ジャンル:現代
好き度:4

<あらすじ>
26才の今昔亭三つ葉は二ツ目の噺家。
あがり症の幼なじみに頼まれ、落語を教えることになってしまった。
しかも、口下手な美女やイジメにあった小学生、赤面症の野球解説者まで通ってくることになり…

<感想>
うちの両親が落語にはまっているため、興味深かったです。
話の持って行き方も上手いですね。
みんな、一生懸命生きようとしてるんだな…としみじみ思った作品でした。


『進化論』(芝田勝茂)
ジャンル:近未来SF
好き度:3

<あらすじ>
大学院生・祐介が家庭教師をしている少女・美紀が妊娠した。しかも、彼女は『処女懐胎』だと言い張っている。生まれてくる子は「神の子」だと信じる美紀に戸惑う祐介。
そして、2人は「遺伝子異常児」と「旧人類」の醜い争いに巻き込まれていく

<感想>
めちゃ怖い。そこらのホラーより怖かった。絶対あり得ないとは言い切れない世の中だけに…
2004'11.06.Sat

佐藤多佳子:著
ジャンル:青春
好き度:5

<あらすじ>
イヤなことばかり。絵もサッカーも上手くいかない。でももう逃げない。自分だけのモチーフを見つけたから。舞台は鎌倉、揺れる2人の16歳を描く長編
(Amazon)

<感想>
なんだか、とってもピュアで爽やかな話でした。
でも、全然むずがゆくならないのは、やはり主人公2人の魅力かな、と思います。
不器用な2人が、お互いを好きになることで、他の人との関係もよくなっていく姿が素敵でしたv
恋愛ものが苦手な人でも、これはそんなに抵抗なく読めるんじゃないかと思います。
2004'11.05.Fri


佐藤多佳子:著
ジャンル:現代
好き度:4

<あらすじ>
出所したばかりのプロの「スリ」辻牧夫。
ギャンブル好きの女装占い師、昼間薫。

怪我をした辻を介抱した昼間。
大家に追い出されそうな昼間に金を貸してやった辻。

生い立ちも性格も生活も職業も、まったく違う2人が出会い、共に暮らし、心を通わせる。そして、2人は別々にある事件と関わっていく…

<感想>
2人の関係がすごく好きですv
スリだけど全然イヤなヤツじゃない辻と、中性的な美人なのにずぼらな昼間のコンビがミスマッチなようでぴったり合わさってる感じで。
昼間さんが女だったら、この話は全然面白くなかったと思います。
逆に普通のサラリーマンとかでも、話が進展しなさそうですけど(笑)

スリを擁護するつもりはないけど、なかなか奥が深いんだな…といらん感心をしてしまいました。
2004'09.26.Sun


瀬尾まいこ:著
ジャンル:現代
好き度:5

<あらすじ>
海の見える高校で臨時の国語教師をしている清(きよ)。
彼女は高校時代、熱血バレー部員であったが、一人の後輩の死によって、
夢も希望も失い、ただなんとなく日々をすごしていた。
バレー部の顧問を希望したが、割り振られたのは部員一人の文芸部。
清は、運動神経抜群なのに図書室でひたすら本を読む部員の垣内君の気持ちがわからない。しかし、彼とすごすうちに清の擦れた心がしだいに癒されていく…

<感想>
とっても甘酸っぱくて読後さわやかな物語でしたv

不倫をしていても癒されなかった清の凝り固まった心が、垣内君と文学談義(と言っても清はろくな意見はいいませんが)をしているうちに和らいでいく様子が読んでいて気持ちよかったですv
垣内君も、文学にはうといしやる気もない清と一緒にいることで、何かをもらっていたんだと思いますね。
清にとっても垣内君は忘れられない生徒になったと思うけど、垣内君にとっても、清は恩師とは言えないけれど、いつまでも心に残る先生であり続けるんだろうな、と思いますv

「記念写真」(長原啓子 著)と同じように、思い出したときになんとなく読み返したくなるようなそんな本。
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