2004'09.26.Sun
瀬尾まいこ:著
ジャンル:現代
好き度:5
<あらすじ>
海の見える高校で臨時の国語教師をしている清(きよ)。
彼女は高校時代、熱血バレー部員であったが、一人の後輩の死によって、
夢も希望も失い、ただなんとなく日々をすごしていた。
バレー部の顧問を希望したが、割り振られたのは部員一人の文芸部。
清は、運動神経抜群なのに図書室でひたすら本を読む部員の垣内君の気持ちがわからない。しかし、彼とすごすうちに清の擦れた心がしだいに癒されていく…
<感想>
とっても甘酸っぱくて読後さわやかな物語でしたv
不倫をしていても癒されなかった清の凝り固まった心が、垣内君と文学談義(と言っても清はろくな意見はいいませんが)をしているうちに和らいでいく様子が読んでいて気持ちよかったですv
垣内君も、文学にはうといしやる気もない清と一緒にいることで、何かをもらっていたんだと思いますね。
清にとっても垣内君は忘れられない生徒になったと思うけど、垣内君にとっても、清は恩師とは言えないけれど、いつまでも心に残る先生であり続けるんだろうな、と思いますv
「記念写真」(長原啓子 著)と同じように、思い出したときになんとなく読み返したくなるようなそんな本。
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