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書簡

太陽の読書記録

2018'07.23.Mon
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2008'11.25.Tue

荒野
桜庭一樹:著
ジャンル:現代
好き度:4.5

<あらすじ>
山野内荒野、十二歳。恋愛小説家の父と暮らす少女に、新しい家族がやってきた。
“恋”とは、“好き”とは?
感動の直木賞受賞第一作。
(Amazon参照)

<感想>
桜庭さんにしては珍しいタイプの作品でした。
「少女」を主人公にした作品を多く書いている方ですが、
いつもはもっと俗世間から隔離された独特な雰囲気をもつ
退廃的なイメージの少女たちなのですが、
今回は、なんだかすごく「普通」
でも、やっぱりちょっと普通と違った空気も持っていて、
13才~15才という、あの思春期のなんともいえない甘酸っぱい感じがとてもよく出ていました。
ちゃんと桜庭作品らしく、暗くドロドロしたものも内包しているのに、
それをすごくサラっと書いている。
そんな印象でしたね。

上手く口で表現出来ませんが、元少女、としては、
ああ、分かるなあ…と懐かしくも切なくなるお話でした。
男の人には理解しにくいかあ…
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2008'06.19.Thu

先生と僕
坂木司:著
ジャンル:日常の謎
好き度:4

<あらすじ>
都会の猫は、推理好き。そして田舎のネズミは…? あなたのまわりのちょっとした事件、家庭教師の先生とボクが解決します! こわがりな大学生とミステリ大好きの中学生がさまざまな謎に挑むライトミステリ。
(BK1:内容説明)

<感想>
ワーキングホリデーで親子のヒューマンストーリーを描いた坂木さん、原点に返って「日常の謎」です。
ぱっとしない語り手と切レル探偵役…というのは従来どおりですが、今回の探偵役いいですね!!私の趣味満載で!(笑)
裏表のある美少年…って、先日読んだ『チュウガクセイのキモチ』(あさのあつこ)の対談で神木くんがやりたがってた役そのものじゃないですか!!
知ってて書いたのだろうかと疑いたくなるくらい、神木くんな子でしたv
(もちろん、私のフィルター越しに見ると、です。坂木さんは絶対意識してないと思います)
実写化してくれないかな~。
顔で笑って心で罵倒するひねてすねた世渡り上手な秀才美少年…
演らせたいーー(><)
2008'01.07.Mon

ワーキングホリデー
坂木司:著
ジャンル:現代
好き度:4.5

<あらすじ>
元ヤンキー、現ホストの大和の前に突如現れた少年、進。
「初めまして、お父さん」

突然小姑な息子が転がり込んできたかと思えば、客とのトラブルでホストはクビにされ、何故か宅配便のドライバーに転職することに…

<感想>
まずキャラクターがとても生き生きしていて魅力的。
元ヤンキーのくせに変なところで妙に真面目だったり、
ホストだったくせに裏表がなさすぎたり…な、お父さん、大和と、
顔もそこそこ運動神経もまあまあ、だけど家事オールOKな小姑っぷりで学校でのあだ名は「お母さん」で女子には全然モテない息子、進。
この親子のやりとりがとにかく可愛くて微笑ましくて、楽しくていいですv
他にも、ホストクラブのオカマのオーナーや、大和を敵視のち舎弟になった進の友人2人組など、魅力的なキャラクターがたくさん出てきます。
話のテンポもよくてあっと言う間読めてしまいました。

坂木さんと言えば、「日常の謎」ですが、今作はほとんどミステリー要素はありません。そのかわりとても心温まるヒューマンストーリーとなってます。

『切れない糸』までは、どうも『ひきこもり探偵シリーズ』を引きずってる感があったのですが(舞台や登場人物の設定を少し変えただけで、作品そのものの主題だとか人物の役割などが、かぶりがちだった気がします)、『シンデレラ・ティース』で女の子を主人公にすることで、その雰囲気から少し抜け出すことが出来たかな、と感じていたのですが、今作で完全に脱却出来たんじゃないかと思います。
まだ読んでない『ホテル・ジューシー』と『先生と僕』も楽しみですv
2006'11.06.Mon


キノの旅
時雨沢恵一:著
ジャンル:異世界ファンタジー(ライトノベル)
好き度:4

<あらすじ>
パースエイダー(銃)の使い手キノが人語を話すモトラド(二輪車)のエルメスと、
三日間ずつ各国を旅する短編集

<感想>
2行でまとまるあらすじを書いたのは初めてです(爆)
でも、これ以上書けないので。
正義にも悪にもならないキノに好感を抱けるかどうかで、この本を好きになれるかどうかが決まるような気がします。
私は彼女(そして作者)の傍観者っぷりが気に入っているので、好きですこの本。
あくまで一歩引いたところから、問題を提起している。
そしてその答えを物語の中で示さない。
登場人物達がやったこと言ったこと、感じたことを、肯定的にとらえるか批判的にとらえるかは読者次第なのではないかと思います。

好きな話はいろいろありますが、個人的に「にやり」と笑えた好きな話は「中立の話」(6巻)


にしても、あとがきが面白い…
個人的に好きなのは4巻の内容無視あとがき、6巻の入社試験あとがき、8巻のフェイクあとがき。
でも、これだけ突拍子もない後書きばかり書いていると、ネタ切れに困りそうですね…読者も期待しているでしょうし…。


2006'09.18.Mon

キサトア
小路幸也:著
ジャンル:ファンタジー
好き度:4

<あらすじ>
<色>を失った「リトルアーチスト」のアーチが、「風のエキスパート」の父に連れられて、双子の妹キサとトアと一緒にこの町にやって来て5年。
キサは日の出とともに目を覚まし日の入りとともに眠りにつき、トアは逆に日の入りととも目を覚まし日の出とともに眠りにつく病気だっため、3人そろって一緒に遊ぶことはできない。
それでも、優しい住民たちや友達、家族に囲まれて、アーチは幸せな日々を過ごしていたが…

<感想>
どことなく、いしいしんじ作品を思わせる世界観。
無国籍で少し不思議な雰囲気の漂う世界。
この混沌とした現代日本に生きている人間としては、この物語のような世界観、人間関係は憧れに近いものを感じます。
登場人物みんないい人ばかりなのですけど、こんな世界だったら、きっと人間も穏やかなんだろうな、と思えます。
アーチは、将来きっといい男になると思いますよ。(天然なんで、アミは別の苦労もあるかと思いますが/笑)
こういう、読後とっても気持ちいい暖かい物語を書ける人というのは貴重だな、と感じました。
2006'03.23.Thu


佐神良:著
ジャンル:近未来
好き度:4

<あらすじ>
200×年、首都圏を襲った南関東大震災。
混乱に乗じて日本へ侵攻する<半島国家>による三日間戦争。
国家機能が低迷する中、政府は憲法改正を踏み切り「戦争放棄」と「基本的人権の尊重」を捨て、<切り捨て政策>を断行する。

それから6年…政府に見捨てられた土地「自由地帯」へ、「自然観察部」の研修として足を踏み入れた、高校生3人OB1人教師1人。
メンバー唯一の女性、美月が突然草原に消えた。
彼女の捜索をするうちに密林の中で道を失った4人の前に、突如に白い服に武器を持った子どもたちが現れ、教師を捕らえてしまう…

密林で出会った子どもたちは、かつて英才教育を与えるために集められた麗明学園の生徒たちで、彼らは4つの棟に分かれて、担当する教師から、独自の教育方針に従って教育を受けていた。
震災後、密林に取り残された彼らは、それまで通り、各棟の担当教師のもとで、半島との戦争が終わったことも知らずに、たくましく生き続けていた。

<感想>
『NO.6』(あさのあつこ)と『ロミオとロミオは永遠に』(恩田陸)と『ZERO』(やまざき貴子)を足して3で割った感じ。ついでに『進化論』(芝田勝茂)もブレンドと言った感じ(笑)
いずれかの作品が好きな人には面白いと思います。

4人の教師は、生きていくためにまったく別々の行動をとったけれど、実際こんな状況に陥ったとしたら、どんな行動をとるのが一番正しいのでしょうね…

生きぬくために必要なことはなんなのだろうか…と考えさせられました。
結論として、一番いいのは、「4コースのどれか」ではなく、物語ラストの子どもたちの姿が理想なんじゃないかなと思います。
彼からは、これからも図太くたくましく生きていくことでしょう。
2006'01.01.Sun


坂木司:著
ジャンル:日常の謎
好き度:4

<あらすじ>
アライクリーニングの一人息子が、父の急逝をきっかけにクリーニング屋を継ぐことになる。
新米クリーニング屋のもとに集まる、ご近所の洗濯物をめぐる「小さな謎」の物語

<感想>
ほのぼのとやさしい、どこか加納朋子さんを思わせるストーリーと人物像です。
登場人物は、みんな活き活きして良い味を出しています。
進んでみんなの相談役を買って出る、主人公の友人のひょうひょうとした雰囲気が好きですv
そして、クリーニング屋も奥が深いんだなーと思いました。
クリーニングから返ってきたコート等に被ってるビニール袋はすぐはずさないといけないなんて知りませんでした。

シリーズ化を期待する一作です
2005'09.22.Thu

芝田勝茂:著
ジャンル:異世界ファンタジー
好き度:4.5

<あらすじ>
時は、アイザリア内乱「虹戦争」が伝説になって久しいころ。
世界はまたも不穏な影が押し寄せていた。
世界の危機を救うため、歌と踊りを好む、さすらい人の街、ドーム群では、追放されていた道大工のトーマ、ドーム郡一の歌姫であり踊り子テオ、声と体を失った包帯姿の笛吹少年リンの3人が特別任務を言い渡された。
3人は、かつて郡の英雄クミルが退治したフユギモソウの種を、世界の果て”ルピア”に返しにゆく旅に出る…

<感想>
ドーム郡シリーズの三作目です!
1作目と2作目は前巻を読まなくても独立した物語として十分楽しめましたが、これに限っては前作を読んでから読んだ方がいいですね。「※~を参照」という部分が多く出てくるのですが、私はすっかり忘れてました(汗)

シリーズ通して言えることですが、この作品は特に「反戦」のメッセージが強いな、と思いました。
現在の世界情勢だからこそ、伝えなければならないメッセージだと思います。
誰もがドーム群の人々みたいな考えだったら世界は平和なんでしょうけどね…

欲を言えば、「真実の種」と「うその種」をもうちょっと物語に絡ませて欲しかったです。
2005'09.09.Fri

小路幸也:著
ジャンル:現代ミステリー
好き度:4

<あらすじ>
10年後またここで会おう。そのとき、君が幸せだったら「それ」は君のもの。
約束のその日、彼女は現れず、かわりに彼女の夫と名乗る男がやって来た。
彼女は3年前から失踪していると言う…
原之井は彼女を捜すため、旧友の巡矢に連絡をとる…

<感想>
初めの方は、普通に面白いミステリー小説だな、と思いながら読んでいたのですが、最後の10ページくらいから、「えっ!ええっ!?そんな~~」という感じで、めちゃくちゃ切ない展開に…
と言うか、初めから巡矢の視点で読むと、この話果てしなく切ないです(><)
ちょっと、前半つじつまの合わないところもあったりするのですが、それを差し置いても、なかなかよかったです。
この「HEARTBEAT」(心音)というタイトルさえも切なく感じます。
ていうか、巡矢ーーーーー!いいヤツですよ、もう!!!(涙)
2005'02.14.Mon


笹生陽子:著
ジャンル:青春
好き度:4.5

<あらすじ>
一見引っ込み思案で内気なナオミは心のうちでは担任南センセの横暴にうんざりしているが、行動に移すことができない。
ある日、バックをひったくられたのをきっかけに、学校一の問題児アサミとその彼氏(?)の手塚くんと話すようになり、次第に妙なことに巻き込まれて…

<感想>
笹生さんの本を読むのは、これで4冊目ですが、相変わらずちょっと道をはずした子供の姿を書くのが上手いですね。
実は結構普通の子なんだけど、社会に対する反発みたいなものを持っている子の描き方がいいです。
変にカッコつけてなくて、優しい目で書いてるなーという感じ。

今回は初めて女の子の主人公でしたが、とても共感できるキャラクターでしたv
ナオミ、アサミ、ヅカちんの3人組が好きですv
ナオミの「あたしのともだち。もんくある?」がすっごい好きなセリフですv
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