2005'10.24.Mon
いしいしんじ:著
ジャンル:現代
好き度:5
<あらすじ>
今はいない、わたしの弟。
頭がよくて、おかしなおはなしを考える。
ぶらんこ乗りの名人で、指を鳴らすのが大得意。
事故で大切なものを失ってしまった弟と、それでも彼のことが大好きだった姉の物語
<感想>
こんなに愛おしい気持ちになった本には、久々に出会いました。
いしいさんの本は3冊読みましたが、やはりこれが傑作だと思います。
独特のいしい節、いしい世界観はまだ確立していないのですが、その中にもやはり彼独特のオーラが漂っている作品でした。
やはり、誰であっても処女作というのは、特別な思い入れがこもっているのかもしれませんね。
後半の展開は、そうなるんじゃないかな~という嫌な予感が的中でした。
一見、ありきたりっぽい展開ですが、登場人物の魅力と、文章の力で、しんみりと心に染み渡るような感動がありました。
PR
Post your Comment
カテゴリー
最新記事
積ん読本
ブログ内検索
図書館予約中
*