2008'11.25.Tue
『荒野』
桜庭一樹:著
ジャンル:現代
好き度:4.5
<あらすじ>
山野内荒野、十二歳。恋愛小説家の父と暮らす少女に、新しい家族がやってきた。
“恋”とは、“好き”とは?
感動の直木賞受賞第一作。
(Amazon参照)
<感想>
桜庭さんにしては珍しいタイプの作品でした。
「少女」を主人公にした作品を多く書いている方ですが、
いつもはもっと俗世間から隔離された独特な雰囲気をもつ
退廃的なイメージの少女たちなのですが、
今回は、なんだかすごく「普通」
でも、やっぱりちょっと普通と違った空気も持っていて、
13才~15才という、あの思春期のなんともいえない甘酸っぱい感じがとてもよく出ていました。
ちゃんと桜庭作品らしく、暗くドロドロしたものも内包しているのに、
それをすごくサラっと書いている。
そんな印象でしたね。
上手く口で表現出来ませんが、元少女、としては、
ああ、分かるなあ…と懐かしくも切なくなるお話でした。
男の人には理解しにくいかあ…
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