2009'06.22.Mon
『恋愛嫌い』
平安寿子:著
ジャンル:現代
好き度:5
<あらすじ>
コンタクトレンズ販売店フロア主任、喜世美(29歳)
販売データ処理会社勤務、翔子(26歳)
スナック菓子メーカー販売促進部次長、鈴枝(35歳)
恋に生きることが出来ない女性3人の視点で語られる連作短編集
<感想>
ああ、分かるなあ
読みながらなんどつぶやいたことか!
私も喜世美同様、高校以後に自分で選んだ友人たちは、
みんな「恋バナより趣味話!」と自分と似たり寄ったりな子たちばっかりでしたが、
大学の研究室ともなるとそういう訳にもいかず…
女性が多い文学部ですから、当然みなさん恋バナ大好き。
常々、「ついてけねえ」と思っていた私には、頷くところだらけでした。
3人に共通して言えることだと思うのですが、みんな「恋をしたくない」わけではないんですよね。
ただ、何がなんでも恋愛しないといけない、とは思えない、ということ。
恋人は、いてもいいけど、無理して作らなくてもいいじゃない?
そんなスタンスなんだと思う。
それを「淋しくない?」とか「強がってない?」とか言われちゃうと、
「えー、いや、それは価値観の違いですから、てか見当違いですから」
と内心思ってしまう。
まあ、恋愛至上主義であったり、現在大恋愛まっただ中の人には
「何言ってんだコイツ」くらいにしか思えない話かもしれませんが。
共感できる人間には激しく共感できる話。
蛇足:
こんな私ですが、ベタ甘ラブコメや切ないラブストーリーも大好きです。
あれは、私の中ではファンタジーと同義です(笑)
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