2003'11.04.Tue
ラルフ・イーザウ著
ジャンル:異世界ファンタジー
好き度:4.5
ネシャン・サーガの著者の作品です。
<あらすじ>
ある日、双子の姉弟のジェシカとオリバーのもとへ、警察がやってきます。
博物館の重要な石像を盗んだ容疑で、2人の父親を探しているという。
しかし、2人には父親の名前も顔も、その人が存在していたことすべてを思い出せない。
なぜ、父親のことをすっかり忘れてしまったのか、なぜ、父は突然いなくなってしまったのか。
幼い頃死んだ母親の遺品を手がかりに、2人はその謎を解こうとする。
母の遺品入れの中から、2人は父の日記を見つける。
そこに書かれていた、なぞの暗号と、盗まれた博物館の石像の関係を解くため、2人は夜中に博物館に忍び込み、あることを試みる。
<感想>
こんな感じで物語が始まるのですが、なかなか書き出しが上手いです!
すぐに物語の中に引きずり込まれてあっと言う間に読んでしまいました。
現実の世界と、もうひとつの世界が同時進行で進んでいく、という物語形式は前作のネシャンと共通するところがありますね。
(と言っても、私、ネシャンはまだ1巻までしか読んでないのですが)
芸術家肌の弟がもう一つの世界に、論理的思考の姉が現実世界で、同時に謎を解くために動いていくのですが、これ、もし逆だったら、絶対上手くいかないだろうな…。
なんか、適所適材だな…(笑)
弟の世界はまだ、じっくり読んでいけば分からなくなる、ということはないのですが、姉の方は…なんか、いっぱいいっぱいです…
いろんな都市とか、名前とか出てきてちょっと気を抜くと「?」になってしまいます。
でも、こういう、神話とか言葉から歴史の謎を解いていくっていうのは、すごく興味があって、今後、個人的にやってみたいと思っていることなのでとても面白いです。
にしても、彼の本はすごく計算された作品だな、と感じてしまいます。
私のように、思ったことをとりあえず書いていく方式ではなく、綿密な計算の上で書いていく、そんな感じ。
いや、それがプロの仕事なんでしょうけど。
PR
Post your Comment
カテゴリー
最新記事
積ん読本
ブログ内検索
図書館予約中
*