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書簡

太陽の読書記録

2024'04.19.Fri
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2004'01.07.Wed


タモラ・ピアス著
ジャンル:異世界ファンタジー
好き度:4

<あらすじ>
トムとアランナは双子の兄妹だった。
2人の父親はトムを騎士修行のため宮廷に、アランナを貴族のレディに育てるため、修道院に送ると決定した。
しかし、トムは騎士より魔法使いに、アランナはレディではなく騎士になりたかった。
そこで2人は父親に内緒で、男の双子であるとして、トムは修道院で魔法の勉強を、アランナは髪を切り「アラン」という男の子のふりをして騎士を目指すことにする。
アランナは、従者見習い修行中のジョナサン王子やその親友たち、街の盗賊の王、ジョージなどの友達と、苦労しながらも立派な騎士への道を進んでいく

<感想>
まず、女騎士という言葉に惹かれました。
男のふりをする女の子という設定が大好きなので、非常に楽しんで読みましたv
アランナが、初めはくじけそうになるのですが、男の子顔負けの努力と、持ち前の頑固さ乗り越えていく姿が格好良かったですv
妹思い、というか妹大好き!な兄のトムも今回は出番が少なかったですが、今後は活躍しそうな雰囲気で楽しみですv
ってか、異性の双子、しかも兄がシスコンとか私的にすごいおいしいシチュエーションなんですvv←あほ
アランナの友人の男の子たちが、みんな格好良くて元気でイイヤツで…なんだかとっても微笑ましいですv
続き物なのですが、まだ次の巻が出てません…
早く続きが読みたいです。

◆追記◆
シリーズ全巻読んで…
正直1巻が一番面白かった。というかだんだん詰まらなく…
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2004'01.06.Tue


ダイアナ・ウィン・ジョーンズ著
ジャンル:現代ファンタジー
好き度:4

<あらすじ>
大学の休みにお祖母さんの家に帰っていたポーリィは、荷造りをしながら昔の愛読書を読み、不思議に思う。
この本を読んだことがある…だけど、こんな内容だっただろうか?
壁にかかった懐かしい写真も、記憶してるものと違う!
記憶をたどっていくと、九年前、10歳のとき紛れ込んでしまった、誰かのお葬式にたどり着いた。そこで、ポーリィは「リンさん」というチェロ弾きの男の人に出会ったのだ

<感想>
もう一度読み返したくなるお話です。
伏線がいっぱいはってあって、1回目読んだときはなんとなく読み飛ばしてしまったところも、後から考えると伏線になっていた、というところがいくつもありました。
ポーリィとリンさんの年の差カップルが可愛らしくて大好きですv
あんまり面白くて、夜中三時までかかって読破してしまいました!
2003'12.09.Tue


ヨースタイン・ゴルデル著
ジャンル:現代
好き度:3

<あらすじ>
主人公ゲオルグは4歳のとき父親を亡くしている。
父について覚えていることはほとんどない。
ところが、父の死から11年たって、父がゲオルグに残した日記が発見された。
それは、父が若いころ出会った、一人の女性(オレンジガール)との思い出の物語だった。
そして、その日記の中で父はゲオルグにひとつの重大な問いかけをしている

<感想>
感想を書くとネタバレになってしまうような気がします。
のであまり多くは語りませんが、父親がゲオルグにした質問、私ならどう答えるか、真剣に考えてしまいました。
きっと…私もゲオルグと同じ答えをだすかな、と思います。
2003'11.20.Thu


ジョージ・R・R・マーティン著
ジャンル:異世界ファンタジー
好き度:5

<あらすじ>
その昔、七つの王国に別れていたのを統一させたドラゴンの末裔、ターガリエン家。
それから300年以上たち、王の暴君ぶりに謀反を起こし、新たに王座についたのは、ロバート・バラシオンだった。
そして、北の果てを領主であり、その右腕となって戦い、王の友人でもあるエダード・スタークは、3人の息子と2人の娘、そして一人の私生児の息子とともに平穏な日々をすごしていた。

ある日、エダードのもとに、王ロバートが直々にやって来た。
王の側近の長である”王の手”ジョン・アリンが急死したため、彼に”王の手”になってほしいという。
エダードは初めは断るが、彼の妻ケイトリンのもとに内密に届けられた、彼女の妹で、ジョン・アリンの妻でもあったリサからの一枚の手紙によって考えを変える。
エダードは2人の娘と次男をつれて都へ、長男と末息子を妻のいる領国に、そして、私生児のジョンを北の守り”壁”の警備をする「夜鳴団」に送ることにする。
しかし、次男は王の妻、王妃とその兄の秘密を知ったために口止めとして殺されかけてしまう…

<感想>
やたら登場人物が多い&似たような名前が多いため、後ろについてる人物相関図がないと読めません(爆)
でも、面白かったです。
壮大な歴史の物語の一片を垣間見た感じがしました。
王国記というのは、どろどろとした毒蛇の宝庫だなと感じずにはいられません。
いろんな人物-エダードやケイトリン、彼らの子供たち、そして、敵対する王妃の家ラニスター家の障害児、滅ぼされたターガリエン家の生き残りの王女-の視点で語られていく物語形式も面白かったです。

この話、全六部作なので、まだまだ物語は始まったばかりという感じです。
この後、どのように物語が展開していくのか楽しみですv
2003'11.14.Fri


キャサリン・ロバーツ著
ジャンル:古代ファンタジー
好き度:3

<あらすじ>
時は紀元前2560年、エジプト。
このころの人々は『カー』と呼ばれる自分だけの分身を一人持っていた。
幼児期はカーの姿が見え、一緒に暮らしているが、大人になると、「カーテール」と呼ばれる髪を切り、カーとの繋がりを断つ。
セヌはほかの子供たちがカーテールを切る年頃になってもカーのレッドと別れることを嫌がり、いつまでもカーテールをしていた。
あることをきっかけに、セヌはピラミッド建設の裏のある事件に巻き込まれることになる…

<感想>
最近、歴史ファンタジーばっか読んでる気が…
ま、それはともかく、この時代の話は大好きですv
「世界七不思議」なんて言葉に胸をときめかす人間です。
昔はピラミッド建設=奴隷という認識が当たり前だったようですが、今ではそうではないという意見が一般的なんですよね。
この話もそうでした。
このころの生活がすごくいきいきと描かれていてすごいなぁ、と思いましたね。
お話もなかなか面白い展開でした。
2003'11.04.Tue


ラルフ・イーザウ著
ジャンル:異世界ファンタジー
好き度:4.5

ネシャン・サーガの著者の作品です。
<あらすじ>
ある日、双子の姉弟のジェシカとオリバーのもとへ、警察がやってきます。
博物館の重要な石像を盗んだ容疑で、2人の父親を探しているという。
しかし、2人には父親の名前も顔も、その人が存在していたことすべてを思い出せない。
なぜ、父親のことをすっかり忘れてしまったのか、なぜ、父は突然いなくなってしまったのか。
幼い頃死んだ母親の遺品を手がかりに、2人はその謎を解こうとする。
母の遺品入れの中から、2人は父の日記を見つける。
そこに書かれていた、なぞの暗号と、盗まれた博物館の石像の関係を解くため、2人は夜中に博物館に忍び込み、あることを試みる。

<感想>
こんな感じで物語が始まるのですが、なかなか書き出しが上手いです!
すぐに物語の中に引きずり込まれてあっと言う間に読んでしまいました。
現実の世界と、もうひとつの世界が同時進行で進んでいく、という物語形式は前作のネシャンと共通するところがありますね。
(と言っても、私、ネシャンはまだ1巻までしか読んでないのですが)
芸術家肌の弟がもう一つの世界に、論理的思考の姉が現実世界で、同時に謎を解くために動いていくのですが、これ、もし逆だったら、絶対上手くいかないだろうな…。
なんか、適所適材だな…(笑)
弟の世界はまだ、じっくり読んでいけば分からなくなる、ということはないのですが、姉の方は…なんか、いっぱいいっぱいです…
いろんな都市とか、名前とか出てきてちょっと気を抜くと「?」になってしまいます。
でも、こういう、神話とか言葉から歴史の謎を解いていくっていうのは、すごく興味があって、今後、個人的にやってみたいと思っていることなのでとても面白いです。
にしても、彼の本はすごく計算された作品だな、と感じてしまいます。
私のように、思ったことをとりあえず書いていく方式ではなく、綿密な計算の上で書いていく、そんな感じ。
いや、それがプロの仕事なんでしょうけど。
2003'10.26.Sun


ロバート・R・マキャモン著
ジャンル:ミステリー
好き度:4.5

<あらすじ>
時は16世紀、アメリカ。
魔女裁判を行うため、ある街にやってきた判事とその若く優秀な書記マシュー。
魔女は神父と自分の夫を殺し、町を壊滅させようとサタンを呼び出した罪に追われていた。
しかし、マシューは牢屋の中で魔女レイチェルを見た瞬間、彼女は魔女ではないと確信する。
様々な思惑が交わる中、マシューは独り、レイチェルの潔白をはらすため、真犯人を捜しの捜査を始める…

<感想>
非常に面白かったです!
ひさびさに読み応えのある本を読んだなぁという気がします。
最後の最後までどうなるのか分からず飽きません。登場人物がみな、いろんな形で物語りに関わってくるのですが、それこそ二転三転していて、誰が犯人なのか最後まで分からない。
そして、あぁそういうことか、と納得いく結末でしたv
にしても、昔は魔女裁判なんてバカみたいなことが本当に行われていたんですからね…
今考えると本当に馬鹿らしい…
2003'09.08.Mon

『ライラの冒険』シリーズ(フィリップ・プルマン著)
(『黄金の羅針盤』『神秘の短剣』『琥珀の望遠鏡』)
ジャンル:異世界ファンタジー
好き度:5
さすが、「今世紀(20世紀)最後の大ファンタジー」です。
ちょっと込み入っていて分かりにくいところもありましたが、言いたいことがいっぱい詰まっていて、全部消化するためにもう一回読みたい本です。
というか、外国の本で、こんな神を否定(しているわけではないのですが、キリスト教チックではない)本を出して大丈夫なんでしょうかね…
私は無宗教なので、すんなり理解できましたが、従順なキリスト教徒からの批判はなかったのでしょうか…
まぁ、それはともかく、登場人物がいいです!
まさにファンタジーというようなユニークで素敵なキャラがいっぱい出てきますv
お気に入りはよろいをつけたクマのイオレク・バーニソンとダイモン(守護聖霊)のパンタライモンですv
2巻から登場する男の子、ウィルも格好良くて好きですv
ラストが切ない…と他サイト様の感想で見かけて知っていたのですが…本当に切なかった…
でも、この切ない終わりがいいのかもしれませんが。
世の中すべて思い通りにはならないのだということなんでしょうね。
どうしても物語って都合の良いハッピーエンドになりがちですが、現実はそうもいかないものですからね。



『マーヴェラスマインド』(キャロル・マタス)
『エターナルマインド』(同上)

ジャンル:異世界ファンタジー
好き度:4
このシリーズ好きですv
はちゃめちゃなお姫様、レノーラと弱気で優しい王子コリンのやりとりが楽しいです。
1巻の時点ではコリンはめちゃくちゃレノーラに負けてるのですが、巻が進むにつれだんだん強気になってきて素敵さUPです♪エターナルで、私たちの現実の世界を「最悪の世界」の象徴として描いているとこが皮肉っぽくていいですv


『サークルオブマジック-魔法の学校』(デブラ・ドイル)
ジャンル:異世界ファンタジー
好き度3
ハリポタに似たような感じかな、と思ったのですが実はこちらの方がハリポタより先なのですね。
黄金パターンのお話ですが面白かったです。私の嫌いな超勧善懲悪ものですが、そんなに抵抗なく読めましたv
2003'08.10.Sun

「あの空をおぼえてる」(ジャネット・リー・ケアリー著)
ジャンル:現代ファンタジー
好き度:3
死んでしまった妹に兄が手紙を書き続ける…というお話です。
なかなか心温まる話でした。笑顔をなくした家庭を必死でもとに戻そうとする主人公がけなげで可愛かったです。


『コーンウォールの聖杯』(スーザン・クーパー著)
ジャンル:現代ファンタジー
好き度:3
アーサー王伝説をめぐる謎に子供3人が挑む…という話。
謎解きの部分とかは面白かったのですが、私、どうも「善悪」がはっきり区別されてる話って好きじゃないんですよね…
敵は完全な悪者で、自分たちはその悪の手から大切なものを守る正義…ってのにはちょっと抵抗が…外国の話ってそういうの多いですけどね。


『月の石』(トールモー・ハウゲン著)
ジャンル:現代ファンタジー
おすすめ度:4
「月の石」とよばれる「ロシア皇帝の宝石」をめぐるファンタジー。面白かったです。
「月の石」をめぐって6人の登場人物の視点で同時進行で物語が進んで行きます。
欲におぼれた人間の愚かさとか、家族の愛情を知らずに育った大人の気持ちとか。
いろいろと考えさせられるものがありました。にしても、上下二段の本ってなかなか進みませんね。テンポはいいし、読みやすい本だったのですが、珍しく3日がかりで読みました。


「魔法があるなら」(アレックス・シアラー著)
ジャンル:現代児童文学
好き度:3.5
題名はファンタジーっぽいですが、ファンタジーではないです。
ちょっぴり変わり者の母親の思いつきで、妹と3人でデパートで3人暮らしを始めなくてはならなくなった女の子の語り口調の物語です。この母親が結構自分勝手で大人げない人なのですが、何故か憎めないのです。
主人公の女の子の方が大人っぽく感じましたね。でも、しょせんまだ子供。妹はまだいいことと悪いことも分からない年齢で、母親もこの調子じゃどうなることやら…と思わず話にのめり込んでましたv
ラストもなかなか気分のいい終わり方で、面白かったですね♪


『カサンドラの城』(ドディー・スミス著)
ジャンル:純愛
好き:2
元世界的有名な作家で現在大スランプ中の父と、若くて可愛い元モデルの継母と、貧乏暮らしにうんざりしている美人の姉と、使用人の美青年と古いお城に住んでいる少女の日記形式の物語。
近所に越してきた金持ちのアメリカ人の兄弟の兄と自分の姉をくっつける協力をするのですが、いつのまにか自分も…という黄金パターンの話です。
うーん…なんていうか、主人公に感情移入できなかった…どっちかといえばお姉さんの方が私は好きです。
というか、主人公に想いをよせる使用人があわれで…こんなに想ってくれる人、たぶん一生現れませんよ。
主人公のために気の進まない仕事をして、稼いだお金でプレゼント買って、主人公の叶わない恋の手伝いまでしちゃって…
私なら迷わずこっちを取るけどな…うーん、上手くいかないものだ。


『十二番目の天使』(オグ・マンディーノ著)
ジャンル:現代
好き度:3
妻と子供に先立たれて、生きる気力を失った大手会社の若き社長が、少年野球の監督を務めることになり、そこで出会った一人の小さな男の子のおかげで自分を取り戻していく話です。この男の子(ティモシー)が可愛いのですよ。
「毎日、毎日、あらゆる面で良くなっている」
「絶対、絶対、絶対、あきらめるな」
ティモシーのこの言葉は、私が高3の引退部会のとき、後輩に語ったことに似ていて、なんだか懐かしくなりました。
後輩たちは私の言葉に涙を流してくれましたが、私の言葉もっともっとつたなくて、上手く伝えられなかった部分も、この本はしっかりと読者に伝えられていると感じました。
ティモシーも好きですが、チームのエース、トッドも好きです。
打っても投げても守っても一流のスーパースター。前年は彼がピッチャーをした試合は全勝したというのに、ティモシーのエラーで負け試合になったというのに、一番はじめにティモシーを励ましたのはトッドなのです。
こうタイプの子はティモシーのせいにするんだろうな…と思っていたので驚きと同時に嬉しい感じがしました。
この本は普通、ラストが感動するんでしょうけど、(もちろんラストもよかったですが)私はこのシーンが一番好きですv


『34丁目の奇跡』(ヴァレンタイン・デイヴィス著)
ジャンル:現代ファンタジー
好き度:3
クリス・クリンゲル(サンタクロース)と名乗る不思議なおじいさんが、デパートのサンタクロース役として雇われて、そのおじいさんの力で全米中に「善意の風」が吹き荒れるという話でした。
この話は本より先に映画を見ていたのですが、映画版はラストの裁判の判決シーンが納得いかなかったのですが、本の方はちゃんと納得がいく判決でした。
クリスマスが商業目的になっていることを嘆く本物のサンタクロースが本来のクリスマスを取り戻そうとする、ということが書きたかったのだとは思うのですが、でも、やっぱり結局みんな自分の地位とか信頼のためにやったことなんだよな…という感は否めなかったです。良いお話ではあるんですけどね…
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