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書簡

太陽の読書記録

2024'04.26.Fri
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2004'03.18.Thu


M・W・ターナー著
ジャンル:異世界ファンタジー
好き度:3

何を書いても、盗神伝Ⅰのネタバレになるので以下すべて反転でいかせてもらいます。

<あらすじ>
盗めないものはない、と豪語していたエディスの女王の盗人ジェンは、
情報を盗むため忍び込んだアトリアで、捕まってしまう。
そしてジェンに恨みのあるアトリアの女王によって死ぬより残酷な仕打ちにあう。
そのことに怒ったエディスはアトリアに宣戦布告を言い渡す


<感想>
前回と同様、騙してくれましたよ。
でも、前回のこともあるので疑ってかかっていたため、今回は前回ほど
「騙されたーーー!!」という感じはしませんでした。
それにしてもジェンはいいキャラだなと思いますね。私の好きなタイプですv
アトリアの女王はⅠではすごく嫌いだったのですが、Ⅱ、Ⅲを読んで好きになりましたv
誰も信じることが出来なくなってしまった悲しい女性の苦しみが上手に描かれていましたv
エディスの女王はもちろん好きですv美人じゃないけど、その人柄によって誰からも愛される素敵な女性ですv
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2004'03.18.Thu

クライブ・バーカー著
ジャンル:異世界ファンタジー
好き度:2

<あらすじ>
キャンディは自分の生まれ育った「チキンタウン」にうんざりしていた。
あるものと言えばその名の通り「鶏」だけ。
学校の宿題で「チキンタウン」について調べることになったキャンディは、古いホテルにまつわる怪談を母の友人から聞き出した。そのことを発表すると、キャンディの先生は真実ではないと激怒し、校長室へ行くよう命じる。
しかし、キャンディはそのまま学校から抜け出し、風の誘う方へ歩き続けた。
そして、行き着いた先で、不思議な男に出逢う…

<感想>
題名の「アバラット」はアルファベットで書くと、逆さまにしても「アバラット」と読めます!飾り文字で書いてあるのですが、本屋で見かけたらちょっと本を逆さにしてみて下さい(笑)
それはともかく、うーん…何というか、壮大な「伏線」って感じですか?
1巻は世界観の説明で終わってしまったという感じですかね…
しかも、私には作者の世界観にちょっとついて行けなかった…
なんか壮大すぎて、頭がこんがらがってしまいました。
全4巻なのですが、続きは読むかどうか…
2004'03.10.Wed

M・W・ターナー著
ジャンル:異世界ファンタジー
好き度:4

<あらすじ>
ジェンは独房の中にいた。
「おれに盗めないものはない」
そう豪語し、王家の紋章を盗み、それを酒場で見せびらかしているところを捕まったのだ。
体は傷だらけ、痩せ細って体中悪臭が漂っていた。
そんなジェンのもとへ王の助言者(メイガス)が現れた。
ジェンがあるものを盗んだら自由にしてくれるというのだ。
そして、メイガスとそのお連れ3人と共に、何を盗むかも証されぬまま、ジェンの旅は始まった。

<感想>
最近FF9をやっているところなので、盗賊が主人公というのがヒットでしたv
物語の組み立て方が上手いですねv
初めはうさんくさそうにしていた、メイガスとそのお連れたちと、徐々に打ち解けていく様子が自然でしたv

<ちょっとネタバレ>
ジェンの一人称でずっと語られているのですが、最後のどんでん返しまでボロを出さない書き方が上手いですね~。もしかして…とは少し疑って読んでいましたが、細かい伏線には全然気づいてませんでした。

<さらにネタバレ>
ジェンが実は身分が高いのかも…というのは少し疑っていたのです。
まさかエディスの貴族だとは思いませんでしたが。
でも、ソフォスにはびっくりでした!!
だからポルはあんなにソフォスを守ろうとしてたのですね…
あと、ジェンが「人を殺したくないから兵士になりたくなかったのに」と語る場面が好きですv
ジェン…いいヤツだなvv
2004'03.09.Tue

キャサリン・ロバーツ著
ジャンル:歴史ファンタジー
好き度:4

世界七不思議ファンタジー1

<あらすじ>
時は紀元前6世紀、舞台は「バビロンの空中庭園」
香油職人の養女ティアマットは、王妃の庭で古い印章を見つけた。それには伝説の獣、シルシェが描かれていた。
ティアマットは王宮にいるシルシェが飢え死にしかかっていると知り、なんとかして王宮に入りたかった。
そのために、親友のシミオンにトウェンティ・スクウェア・チームに入るため、わざとゲームに負けてくれと頼むが、シミオンはシルシェの話を信じようとしない。
そこで、ティアマットはシミオンを連れて王宮に忍び込もうとする

<感想>
もっと上手くあらすじが書けるようになりたいものです…(汗)
「バビロンの空中庭園」って、空中と言うからには空に浮いているのかとずっと思ってたのですが、「地についてない」くらいの意味だそうです。
それは置いといて、主人公のティアマットが格好いい女の子で好きですv
元気で行動力があって好奇心旺盛。男の子も驚くようなことを平気でやってしまう、そんなスーパーヒロイン(いや、寧ろヒーロー)ですv
当時はもちろん、身分の差というのがあって、ティアマットは決して身分は高くはないのですが、貴族の男の子が相手でも物怖じしないところが好感が持てますv
あと、親友のシミオンとの友情がかなりツボでしたv
男女の幼なじみっていいですよね!
ティアマットは人を引きつける力があって、初めは「グリーン・アイズ」と言ってバカにしていたチームメートも、最後にはちゃんと「仲間」として受け入れてくれるようになるのですv
(注:緑の目はバビロンに侵攻しているペルシャの血を引いている証拠だったため嫌われていた)
2004'02.17.Tue


フラヴィア・ビュジョール著
ジャンル:異世界ファンタジー
好き度:3.5

<あらすじ>
14歳の誕生日を迎えた日、まったく違う生活をしていた3人の少女、ジャド、アンブル、オパールはそれぞれの家族から、不思議な力を秘めた石を渡される。そして、いにしえの予言に従い、3人はこの世に<自由>を取り戻すために冒険に出かける

<感想>
この本はフランスの13歳の女の子が書いたそうです。
「子どもが書いたから」という価値以上のものがあると思いました。
個性的で、なおかつ、少し風刺も込められた世界観や共感のもてる登場人物の作り方は見事だと思います。
ストーリーの主なテーマは<死>そして、<正義と悪の闘い>なのですが…うーん、微妙に私の考えとずれていてしっくりこない部分があるのですよね。
途中、ストを起こした死に神を説得するシーンがあるのですが、ちょっと説得力に欠けるかな、と。
正義と悪については…これは語り出すと長くなるんで、多くは言いませんが、
「正義の中にも悪はある、悪の中にも正義はある」
その通りなのですが、それだけではないと思うのですよ。悪と正義って、そんなに簡単に分類できることなんでしょうかね。
そこのところが、やっぱり西洋思想だな、と思ってしまいました。
(別に西洋思想が悪いと言いたいわけではないです。私の考えとはずれがある、ということです)
2004'02.07.Sat


アヴィ著
ジャンル:歴史ハートフル(?)
好き度:4

<あらすじ>
舞台は14世紀、中世イギリス。
自分の名前を持たずに「アスタの息子」と呼ばれて育った13歳の少年いた。唯一の身内である母の死後、泥棒の濡れ衣を着せられて殺されそうになる。
「ここから逃げて自由になれ」
少年の唯一の理解者クィネル神父に後押しされ、母の形見の十字架をお守りに、少年は一人街を目指して旅に出る。
そして、空腹のため食べ物を求めて立ち寄った黒死病(ペスト)で滅んだ村で一人の奇妙な男<熊>に出会う

<感想>
よくある設定、よくあるストーリー展開なのですが、登場人物のキャラ設定がよいので飽きることなく読めました。
あと、ラストがすがすがしくて気に入りましたv
この本の見所はなんといっても少年と熊の擬似親子愛でしょう!
初めは主人と奴隷の関係なのですが、旅を続けるうちに、師弟関係に、そして、親子関係になっていく様が自然な流れでよかったと思います。

<ちょっぴりネタバレ>
こういう、出生が謎に包まれていて、幼い頃はいじめられていたけど、ひょんなことで本当は身分ある人の子どもだと分かって…という話は、大抵最後には、仲間を得て自分の出生を世間の人に明らかにし、今まで虐げてきた人を懲らしめて地位ある身分になってめでたしめでたし…というパターンです。
でも、結局支配されるものと支配するものの関係は変わってないし、金持ちが幸せで、貧乏は不幸だ、という根本的な考えは変わってなくて、それって本当に幸せなんだろうか?といつも引っかかっていたのですが、この話はそういう押しつけがましい終わり方じゃなくて、本当の意味の自由とか幸せって人それぞれなんだ、愛する人、愛してくれる人といっしょにいることが他でもない幸せなんだということが伝わってきて、非常に清々しい思いがしました。
2004'01.22.Thu


アレックス・シアラー著
ジャンル:現代ファンタジー
好き度:4.5

<あらすじ>
赤毛でそばかすで、ちょっと太めの女の子カーリーは親友のような女きょうだいがほしかった。
2歳半のときに妹が生まれたんだけど、すぐに死んでしまって、それ以来きょうだいができる可能性はなかった。
だからせめて親友がほしかったのだけど、今のところそんな子もいない。
そんなとき、ちょっと変わった女の子が転校してきた。彼女の名前はメレディス。
両親に先立たれ、80過ぎのおばあさんに引き取られ2人だけで暮らしているらしい。
カーリーは背が高くて美しいメレディスに、「親友にならないか」と声をかけるが、丁重に断られてしまう。

<感想>
上のあらすじ読んだだけでは、ただの学園ものだと思うかもしれませんが、ファンタジーです。
ネタバレになるので反転↓
おもいっきり騙されました!
メレディスのおばあさんのグレースの話、本気で信じちゃいましたよ!
メレディスが性悪なのはすぐに分かりましたが、グレースは本当に、メレディスに騙された哀れなおばあさん(中身は少女)にしか見えませんよ!
まさか、コイツまで演技してるだなんて、思いもしませんでした。
してやられたー!って感じです。
なんか騙されたのが非常に悔しい(><)
グレースには姉がいるって話が出ていたのに、疑いもしなかったなんて!!
私は結構勘が良い方だから、こういうのには割とすぐに気が付いてしまう方なのですが、これは完璧に騙されました。
入れ替わった後、カーリーが自分こそ、本物のカーリーだと年老いた姿訴えるのが切ないです。
でも、頭の悪い方法に出たな…とは思いますが。信じてもらえるわけないのに…。

全体的にとても面白かったのですが、最後のシーンだけちょっとご都合主義かな…と思いましたね。
前のところで、あんなに上手に騙してくれたんだから、もうちょっとひねってもよかったかな…と。
2004'01.17.Sat

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ著
ジャンル:異世界ファンタジー
好き度:5

<あらすじ>
チェズニー氏の観光会が廃止されてから8年。
ケリーダ総長が引退し、若手に任された魔術師大学は赤字に苦しんでいた。
保護者達に寄付を募る手紙を送ったのだが、そのことでかえって事件が続発してしまう!

<感想>
今回の主人公は前作の「ダークホルムの闇の君」ではまだ幼かったダークの末娘エルダ。
他にも没落しかけた王族の跡取りや、刺客に狙われた首長国の若者。混血であるため、元老院に嫌われている南の皇帝の妹。国では奴隷身分だったドワーフ。謎の大金持ちの美女などなど…
一癖も二癖ある友人たちといろいろな問題に立ち向かっていきます。
解説で荻原さんも言っていましたが、それぞれの自己紹介のシーンを読んだだけでも、これから起こる問題が予測されてはらはらしてしまいます。
この本を読んでいると、頭の凝り固まった大人の愚かさと、柔軟な考えを持つ子供達のパワーを思い知ります。
なんだかとても、読んでいて小気味のいい話でしたv
グリフィンのエルダが種族の壁もなく、仲間として初めから受け入れられているところがなんとも微笑ましいですv

ダークホルム2部作、面白いです!
2004'01.15.Thu


ダイアナ・ウィン・ジョーンズ著
ジャンル:異世界ファンタジー
好き度:5

<あらすじ>
別の世界から事業家チェズニー氏がやってきて40年。
彼の興した巡礼観光会のせいで、魔法世界ダークホルムは観光地と化していた。
諸国の財政は危機に瀕し、町も畑も荒れ放題。
魔法大学の総長ケリーダが、彼の観光会をつぶすため請うた神殿のお告げで、魔術師ダークが今年の闇の君に選ばれた。
しかし、なぜか問題続発で、彼どころか、妻と一男一女五グリフィンの子供たちも大忙しとなる

<感想>
ダイアナさんの本は、なんていうか本当に一風変わってるんですよね。
それがとても面白いのですが。
物語をこんなに面白くしている要因は、やはり個性あふれる登場人物の魅力でしょうね。
この話で一番いいのは、やはりドルフィンの子供達でしょうね。
ドルフィンも人間の子供も分け隔てせず、普通の兄弟として接しているところが微笑ましいですv
ダイアナさんの本ではよくあることなのですが、1つのことがきっかけで、いろんなことが絡んで問題が続出してしまうのですが、その対処の仕方も面白いですv
この本を読んでいて、「悪人」ってのは、しょせんこんなものなのかもしれないな、と思ってしまいました。

とにかく面白いので、ファンタジー好きさんは是非読んでみて欲しい1冊ですv
2004'01.08.Thu


マロリー・ブラックマン著
ジャンル:現代
好き度:3.5

<あらすじ>
ある日突然、父親が銀行から100万ポンド(約1億円)盗んだ容疑で捕まってしまった!
優しい父親がそんなことをするはずがないと思ったヴィッキーと義弟のギブは事件の謎を解こうと、銀行のコンピューターに侵入した

<感想>
血の繋がらない姉と弟って、私的にすごくおいしいシシュエーションで(もういいから)
ヴィッキーは実は養子で、そのことで途中でギブとぶつかるのですが、その後の2人の姉弟愛がかなりヒットでした。
謎解きも面白かったのですが、2人の関係に気がいってしまって(おい)
いいよね☆義姉弟v
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