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書簡

太陽の読書記録

2018'11.18.Sun
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2005'02.17.Thu



小山歩:著
ジャンル:異世界ファンタジー
好き度:4.5

<あらすじ>
将軍家に生まれ、文武に秀で「神童」と称された天才、戒。
将来は将軍と成り、再王となる公子明を支える立場にあった彼は、母の遺言に従い、地位を捨て、名誉も捨て、恋を諦め、夢も諦め、道化の猿として明を笑わせるためだけにその身を捧げた。
再を滅ぼした愚者として、哂われ蔑まれ、国中の嫌われ者として歴史に刻まれた彼の真の生涯とは…

<感想>
序章を読んだだけで泣きそうになりました。
とにかく、戒が哀れで不憫でなりませんでした。
彼は一体何のために生まれたのか、なぜあのように生きなくてはならなかったのか…
才能にあふれて生まれたのに、真に理解されることもなく、埋もれていった彼の業績が切ないです。
でも、何よりも彼が哀れなのは、こんなにも多くの人に愛されているというのに、その愛情に気づかず、自分は誰からも愛されない運命にある、とあまりに長い間思い込んでいたことだと思います。
もっと早く、周りの人の愛に気づいていたら、もっと違った人生があったのではないかと悔しいです。
それでも、最後の最後に、彼が生きる意味、生まれた意味を見つけ、自分が「舞舞い」であることを受け入れることができたことが救いです。
「戒」の名は再にとって嫌われ者であっても、彼自身は決して嫌われ者ではなく、彼を慕う者の記憶が民の間に根付いていってくれてよかったです。

終章に入る前は、とにかく辛くて辛くて読むのがいやだったのですが、最後の最後で「よかったね、戒」「がんばったね、戒」と言ってあげられる内容になって、本当によかったです。
安らかに眠りたまえ…今言いたいのは、これだけです。
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