2006'01.01.Sun
伊坂幸太郎:著
ジャンル:現代ミステリー
好き度:4.5
<あらすじ>
異父兄弟の泉と春。
春は母親がレイプされたときに出来た子ども。
二人はとても仲が良く、いつも一緒だった。
壁に書かれた落書きと放火事件の関連性を追ううちに、泉は弟の心の葛藤に気付き出す…
<感想>
家族とか、血の繋がりとか、遺伝とか…いろんなことを深く考えさせられる話でした。
突拍子もない自分だけの哲学を持った春に、自分ではごく普通と思っているようだけどどこか他の人とずれている泉、そして世の「親」の鑑と言える(と私は思う)父と母。
いい家族だな…と思います。
春はガンジーのことを心の底から尊敬していたようですが、おそらく「この世で一番尊敬している人間」は「父」だったのだと思います。
父の最後の台詞にはぐさりとやられました。
あとは、春の「赤の他人が父親顔するんじゃねえよ」
これもすごく好きなセリフです。前の方の女子高生のエピソードがあるからこそ、このセリフの持つ「意味」が伝わってくるんです。
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