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書簡

太陽の読書記録

2024'03.28.Thu
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2006'03.23.Thu


佐神良:著
ジャンル:近未来
好き度:4

<あらすじ>
200×年、首都圏を襲った南関東大震災。
混乱に乗じて日本へ侵攻する<半島国家>による三日間戦争。
国家機能が低迷する中、政府は憲法改正を踏み切り「戦争放棄」と「基本的人権の尊重」を捨て、<切り捨て政策>を断行する。

それから6年…政府に見捨てられた土地「自由地帯」へ、「自然観察部」の研修として足を踏み入れた、高校生3人OB1人教師1人。
メンバー唯一の女性、美月が突然草原に消えた。
彼女の捜索をするうちに密林の中で道を失った4人の前に、突如に白い服に武器を持った子どもたちが現れ、教師を捕らえてしまう…

密林で出会った子どもたちは、かつて英才教育を与えるために集められた麗明学園の生徒たちで、彼らは4つの棟に分かれて、担当する教師から、独自の教育方針に従って教育を受けていた。
震災後、密林に取り残された彼らは、それまで通り、各棟の担当教師のもとで、半島との戦争が終わったことも知らずに、たくましく生き続けていた。

<感想>
『NO.6』(あさのあつこ)と『ロミオとロミオは永遠に』(恩田陸)と『ZERO』(やまざき貴子)を足して3で割った感じ。ついでに『進化論』(芝田勝茂)もブレンドと言った感じ(笑)
いずれかの作品が好きな人には面白いと思います。

4人の教師は、生きていくためにまったく別々の行動をとったけれど、実際こんな状況に陥ったとしたら、どんな行動をとるのが一番正しいのでしょうね…

生きぬくために必要なことはなんなのだろうか…と考えさせられました。
結論として、一番いいのは、「4コースのどれか」ではなく、物語ラストの子どもたちの姿が理想なんじゃないかなと思います。
彼からは、これからも図太くたくましく生きていくことでしょう。
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