2004'02.17.Tue
フラヴィア・ビュジョール著
ジャンル:異世界ファンタジー
好き度:3.5
<あらすじ>
14歳の誕生日を迎えた日、まったく違う生活をしていた3人の少女、ジャド、アンブル、オパールはそれぞれの家族から、不思議な力を秘めた石を渡される。そして、いにしえの予言に従い、3人はこの世に<自由>を取り戻すために冒険に出かける
<感想>
この本はフランスの13歳の女の子が書いたそうです。
「子どもが書いたから」という価値以上のものがあると思いました。
個性的で、なおかつ、少し風刺も込められた世界観や共感のもてる登場人物の作り方は見事だと思います。
ストーリーの主なテーマは<死>そして、<正義と悪の闘い>なのですが…うーん、微妙に私の考えとずれていてしっくりこない部分があるのですよね。
途中、ストを起こした死に神を説得するシーンがあるのですが、ちょっと説得力に欠けるかな、と。
正義と悪については…これは語り出すと長くなるんで、多くは言いませんが、
「正義の中にも悪はある、悪の中にも正義はある」
その通りなのですが、それだけではないと思うのですよ。悪と正義って、そんなに簡単に分類できることなんでしょうかね。
そこのところが、やっぱり西洋思想だな、と思ってしまいました。
(別に西洋思想が悪いと言いたいわけではないです。私の考えとはずれがある、ということです)
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