2004'03.09.Tue
上橋菜穂子著
ジャンル:和風ファンタジー
好き度:4
<あらすじ>
霊狐の野火は主に命じられて、初めて人を殺した帰り、手傷を負って追われていた。
"聞き耳"の力を持つ少女は、犬に追われている狐を見つけた。手傷を負っているようなので、懐に隠すとそのまま逃げた。
屋敷に閉じこめられている少年は、犬に追われている少女を助けた。見ると少女は懐に傷を負った狐を抱いていた。少年は狐の手当をし、少女と友達になった。
その後、少女と少年は隠れて夜中に会うようになった。狐はそんな2人を隠れて見守った。
しかし、自分のせいで少女の身を危険にさらすわけにはいかないと、少年は少女ともう会わないと告げた。
そして、それから数年の年月が過ぎた…
<感想>
面白かったですv
時代や国は架空のようですが、舞台としては戦国時代あたりだと思います。
まず、つかみが上手いですね。序章を読んだだけで、物語の中にすんなり入っていくことが出来ました!人物もなかなか好感のもてる感じでv
主人公の小夜は、控えめな感じの少女なのですが、しんは強くて優しい少女です。
相手役の野火は、一途で可愛いです(><)
呪者によって使い魔にされ、主に逆らうことは死を意味するのですが、どうしても小夜を見捨てることが出来ない、という心の葛藤がなんともいじらしくて…v
冒頭部分では小夜の相手役なのかと思った小春丸は、後半はあんまり活躍してくれませんでした…それだけちょっと残念ですね…好きなキャラだったので…
この話、何がいいって、ラストの閉め方がいいと思いますね!
<ネタバレ>
野火が人間になるという、ありきたりな展開ではなく、小夜の方が狐になるというのが、新鮮で気持ちのいい終わり方でした。
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