2006'09.18.Mon
『キサトア』
小路幸也:著
ジャンル:ファンタジー
好き度:4
<あらすじ>
<色>を失った「リトルアーチスト」のアーチが、「風のエキスパート」の父に連れられて、双子の妹キサとトアと一緒にこの町にやって来て5年。
キサは日の出とともに目を覚まし日の入りとともに眠りにつき、トアは逆に日の入りととも目を覚まし日の出とともに眠りにつく病気だっため、3人そろって一緒に遊ぶことはできない。
それでも、優しい住民たちや友達、家族に囲まれて、アーチは幸せな日々を過ごしていたが…
<感想>
どことなく、いしいしんじ作品を思わせる世界観。
無国籍で少し不思議な雰囲気の漂う世界。
この混沌とした現代日本に生きている人間としては、この物語のような世界観、人間関係は憧れに近いものを感じます。
登場人物みんないい人ばかりなのですけど、こんな世界だったら、きっと人間も穏やかなんだろうな、と思えます。
アーチは、将来きっといい男になると思いますよ。(天然なんで、アミは別の苦労もあるかと思いますが/笑)
こういう、読後とっても気持ちいい暖かい物語を書ける人というのは貴重だな、と感じました。
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