2005'05.10.Tue
梨木香歩:著
ジャンル:現代ファンタジー
好き度:4
<あらすじ>
祖母が遺した家で、女子下宿舎の管理人をすることになった、染物作家の卵、蓉子。
集まったのは、アメリカから鍼灸の勉強に来ているマーガレット、機織の勉強をしている紀久、テキストスタイルの図案研究をしている与希子、そして幼い頃蓉子が祖母から譲り受けた市松人形のりかさん。
"5人"の穏やかな共同生活が始まる…
<感想>
心がすっと晴れ渡るような、そんな気持ちになれる物語でした。
蓉子、マーガレット、紀久、与希子…個性はまったく違うのに、4人の間に漂う空気がとても穏やかで心地が良くて、何か一つの暖かいものを生み出している…そんな感じがしました。
大人の女の友情…そんな陳腐な言葉では片づけたくない、不思議な関係の4人でした。
そして、常にその4人の心の拠となっていた「りかさん」、今回は前作のようにおしゃべりはしませんが、果たした役割は同じ…いや、それ以上だったかもしれないな、と思います
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