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書簡

太陽の読書記録

2018'11.18.Sun
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2008'08.20.Wed

アート少女~根岸節子とゆかいな仲間たち
花形みつる:著
ジャンル:学園青春
好き度:4.5

<あらすじ>
超優秀だった3年生が卒業し、残された部員はたったの四名
(内訳:2年=熱血ぶっとび部長と恋する守銭奴/1年=ふとっちょアニメオタクとひきこもり天才肌)
ワンマン校長とやりあって、部室も没収、部費もない。
そんな「さすらいの美術部」の面々が繰り広げる熱血青春ストーリー

<感想>
アンソロジー『Fragil―こわれもの』所収「アート少女」の続編。
前作は読んでなくても読めないことはないけど、読んでる方が、後輩二人の部長への忠誠心の根幹がしれて、より楽しめます。
なんというか、すごくテンポがよくて、キャラが立ってるお話でした。
よくある話ではあるのですが、一人一人がすごく個性的なので、先が読めても、全然退屈しないです。
上に書いたメンバー以外にも、作中もう一人1年生が加入するのですが、この子もかなり奇抜でいいキャラ。
是非とも、この5人の続編を書いて欲しいなあと思います。

この本、某読書ブログで紹介されていたので読んでみたのですが、かなりの大ヒット。
この作家さん、昔2冊ほど読んだのですが、それはいまいち印象に残らず、その後新作が出ても追いかけてなかったのですが、ちょっと最近のものを中心に読みあさってみようかな、と思います。
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2008'07.02.Wed

メジルシ
草野たき:著
ジャンル:現代
好き度:4

<あらすじ>
離婚で一家離散する直前、最後の家族旅行に北海道へゆく一家の三日間の物語。

<感想>
この方、講談社の児童文学新人賞でデビューして以来、ずっと追いかけているのですが、中学生の微妙な心情を書くのがすごく上手いです。
何かしら、家庭や学校生活(家庭のことのほうが多いですが)に問題をかかえている子が主人公なのですが、ちゃんと最後には無理なく爽やかで温かい決着点を用意しているところがいい意味でとっても「児童文学」
児童書を読む人以外にはあまり知名度のない作家さんかもしれませんが、
大人が読んでも十分感じるものがあります。
基本児童書なのでページ数が少なく、一般書だったら短編集に収められてしまいそうな長さなので気軽に読めるのもいいです。
この本にかぎらず、デビューから6冊ほど出版されていますがハズレがありません。どれもいいです。
「癒しと再生」がテーマの本がお好きな方に是非ともおすすめの作家さんです。
2008'06.19.Thu

先生と僕
坂木司:著
ジャンル:日常の謎
好き度:4

<あらすじ>
都会の猫は、推理好き。そして田舎のネズミは…? あなたのまわりのちょっとした事件、家庭教師の先生とボクが解決します! こわがりな大学生とミステリ大好きの中学生がさまざまな謎に挑むライトミステリ。
(BK1:内容説明)

<感想>
ワーキングホリデーで親子のヒューマンストーリーを描いた坂木さん、原点に返って「日常の謎」です。
ぱっとしない語り手と切レル探偵役…というのは従来どおりですが、今回の探偵役いいですね!!私の趣味満載で!(笑)
裏表のある美少年…って、先日読んだ『チュウガクセイのキモチ』(あさのあつこ)の対談で神木くんがやりたがってた役そのものじゃないですか!!
知ってて書いたのだろうかと疑いたくなるくらい、神木くんな子でしたv
(もちろん、私のフィルター越しに見ると、です。坂木さんは絶対意識してないと思います)
実写化してくれないかな~。
顔で笑って心で罵倒するひねてすねた世渡り上手な秀才美少年…
演らせたいーー(><)
2008'02.29.Fri

陰陽屋へようこそ
天野頌子:著
ジャンル:現代FS
好き度:4.5

<あらすじ>
不幸続きの沢崎家。これは何か憑いているせいではないか。
とんでもない心配をする母親に付き添って、怪しげな占い屋「陰陽屋」へやってきた瞬太。
そこで美青年インチキ陰陽師、安部祥明と出会い、何故かアルバイトをすることになってしまう。

<感想>
どこまでネタバレしていいものか悩むところですが、第一話の中程で明かされる真実はバラしちゃってもOKですかね?というか、それバラさないと感想言えないのでバラします。ネタバレ嫌な人はスルーで。

主人公の瞬太くん、実は興奮すると耳と尻尾が生えて目が金色になる狐っこです。
妖狐…と言っても、尻尾の先から狐火が出せるくらいしか能力はもっていないのでただのマスコット以外の役には立ちません。
ただもうこの子可愛すぎです(><)
新聞部でスキャンダルを探している委員長高坂くんとのコンビが好きです。
と言うか、巻末の高坂視点の番外編がすごく好きです!
もうお前ら可愛すぎ(><)って感じです。
まあ、バレてない方がおかしいですけど、バレてないと思っている瞬太も、バレてないと思ってる瞬太を必死で守ってあげてる友達たちも、みんな可愛すぎです。
お馬鹿な子っていとおしいですよね(笑)
2008'01.07.Mon

ワーキングホリデー
坂木司:著
ジャンル:現代
好き度:4.5

<あらすじ>
元ヤンキー、現ホストの大和の前に突如現れた少年、進。
「初めまして、お父さん」

突然小姑な息子が転がり込んできたかと思えば、客とのトラブルでホストはクビにされ、何故か宅配便のドライバーに転職することに…

<感想>
まずキャラクターがとても生き生きしていて魅力的。
元ヤンキーのくせに変なところで妙に真面目だったり、
ホストだったくせに裏表がなさすぎたり…な、お父さん、大和と、
顔もそこそこ運動神経もまあまあ、だけど家事オールOKな小姑っぷりで学校でのあだ名は「お母さん」で女子には全然モテない息子、進。
この親子のやりとりがとにかく可愛くて微笑ましくて、楽しくていいですv
他にも、ホストクラブのオカマのオーナーや、大和を敵視のち舎弟になった進の友人2人組など、魅力的なキャラクターがたくさん出てきます。
話のテンポもよくてあっと言う間読めてしまいました。

坂木さんと言えば、「日常の謎」ですが、今作はほとんどミステリー要素はありません。そのかわりとても心温まるヒューマンストーリーとなってます。

『切れない糸』までは、どうも『ひきこもり探偵シリーズ』を引きずってる感があったのですが(舞台や登場人物の設定を少し変えただけで、作品そのものの主題だとか人物の役割などが、かぶりがちだった気がします)、『シンデレラ・ティース』で女の子を主人公にすることで、その雰囲気から少し抜け出すことが出来たかな、と感じていたのですが、今作で完全に脱却出来たんじゃないかと思います。
まだ読んでない『ホテル・ジューシー』と『先生と僕』も楽しみですv
2007'09.04.Tue

ラスト・イニング
あさのあつこ:著
ジャンル:青春
好き度:4.5

<あらすじ>
新田東とのあの試合から二ヶ月。
野球部のない地元の進学校へいった瑞垣は何をするでもなく、無為に日々を送っていたが…

<感想>
「バッテリーの後日譚by瑞垣」です。
あの試合の結果も気になるところだったのですが、それ以上に、瑞垣はバッテリーの中でもその後が気になるキャラだったので、書いてくれてありがとう、という気持ちです。
野球をやめてどうなってしまうのか…
予知していた通り味気ない毎日だけど、得意の軽口で自分をごまかして過ごしていたようです。
そして、作中もう一人の天才門脇も、新たな局面に追い込まれていたようです。
二人がこれからどうなっていくのか、どんな道を歩んでいくのか。
最後は思わず、「頑張れ」と声に出して言いたくなりました。
方法は違っても、二人とも同じものを求めて、歩み続けて欲しいです。

そして、初登場の瑞垣妹のエピソードが好きでしたv
瑞垣のお兄ちゃんっぷりも必見です。
最後の電話のシーンでは思わず顔がにやけました(笑)
2007'08.30.Thu

イニシエーション・ラブ
乾くるみ:著
ジャンル:現代
好き度:4

<あらすじ>
合コンで知り合った、たっくんとマユ
不器用ながらも純粋に交際を続けていく二人だが…

<感想>
帯に「大きな罠」「数々の伏線」「ラストに大どんでん返し」とあったのでどんなもんだろうと読み始めたのですが、ラスト2頁までは完全にただの恋愛小説。
ラストの2行を読んでしばらくどういうことか分からず「?」だったのですが、しばらく考えて真相にたどり着いた時には「なるほど!」と。
ああ~、確かに大どんでん返しです。完全に騙されました。
どんでん返しがあると分かって読んでいても騙されるんですから、何の予備知識もなく読んだらかなり衝撃的だっただろうな、と思います。
真相を分かった上でもう一回読み返すと、ある人物の印象が1回目と全然違います。
いやあ…うん、怖いね、人間って(笑)
2007'07.15.Sun

クジラの彼
有川浩:著
ジャンル:現代恋愛
好き度:4

自衛隊を舞台にした6つの恋愛短編集

『海の底』『空の中』の番外編的作品が6編中3編をしめているので、そちらもあわせて読むといいのかも(ちなみに私はまだ読んでません)
全部絶妙な胸キュン具合だったのですが(笑)、特に好きなのは「クジラの彼」と「ロールアウト」
クジラの彼の冬原さんが格好いい…素敵だv
『海の底』は絶対読まねば!と思いました。

内容もさることながら、後書きに大変共感いたしました(笑)

いい年した大人が活字でベタ甘ラブロマ好きで何が悪い!

そうだ!何が悪いー!
漫画や映画もいいけど、活字ならではって、本当にあると思うんですよね。

私は、いわゆる「難病もの」とか「死にネタ」とか(に限らないのですがとにかく)作者の「泣かそう」という意図が見え見えなラブストーリーって苦手なのですが、ベタ甘なラブストーリーは割と好きなんだな、と最近気づきつつあります。
2007'06.24.Sun

フィッシュ・ストーリー
伊坂幸太郎:著
ジャンル:現代ミステリー
好き度:4

短編集。
リンクしている部分があるので、『ラッシュライフ』や『重力ピエロ』を読んでから読むと楽しさ倍増。
一番好きなのは書き下ろしの「ポテチ」
塩味ポテチを食べて言った彼女の言葉に涙を流すシーンが、すべて分かった上で読むとめちゃくちゃいいシーンだな、と思います。
伊坂さんってこういう後から思い返すといいシーン…というのが上手いなあと思います。
2007'06.24.Sun

銀の犬
光原百合:著
ジャンル:異世界ファンタジー
好き度:4

<あらすじ>
地位や財産を望まず、音楽の力によってこの世に想い残す魂を解き放つ「祓いの楽人」
声を失ったオシアンと、そのオシアンの祓いを手伝う少年ブラン
彼らが出会った悲しい魂の5つの恋の物語

<感想>
連作短編なのですが、どれもよかったですね。
「この世に想いを残す魂の救済」と言えば察しがつくと思いますが、すべて「悲恋」です。
悲しい話なはずなのに、最後にはどこか温かく優しい気持ちになれる、そんな話です。
特に一話目「声なき楽人」が好きです。殺されて魂が彷徨い続けながらも、音楽を愛し、彼女を愛した彼が、とても愛おしくて…思わず「バカ!」と叫びたくなってしまうくらい、不器用で優しくて人の良い、そんなキャラクターに弱いです。
あと、最後の「三つの星」。これが一番やるせなくて切なかったんですけど、読後は一番気持ちがいいかも。
ちょっと『戒』(小川歩)に共通する部分があるかな、と思いました。
「三つの星」というタイトルも、読後に見ると切ないです。

肝心のオシアンとブランの出会いや、オシアンがなぜ声を失ったのか、などまだまだ謎がいくつも残されています。
シリーズとして是非とも続けて欲しいなと思います。
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