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書簡

太陽の読書記録

2024'04.26.Fri
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2005'04.15.Fri


中沢けい:著
ジャンル:青春
好き度:4

<あらすじ>
小学校時代の嫌な思い出から、なるべく学校にいる時間は短くしたいと思っていた克久は、、なりゆきで最も学校にいる時間が長い「吹奏楽部」に入りパーカッションを担当することに…
先輩や仲間たちとの交流を深め、しだいに音楽の世界にのめり込んでいく…

<感想>
正当派な吹奏楽ストーリー
作者は吹奏楽部だったのでしょうか?
素人がかじった程度で書いた音楽ものと違って、かなりの部分で「あぁ、そうこんな感じ」と共感できる物語でした。
「文章」は聴覚に頼ることのできないので、「音」を伝えるのは非常に難しいと思うのですが、この本は読んでいるだけで、「音」が聞こえてきてすごいなと思いました。
あと、私が中1のときの課題曲「ラ・マルシュ」が出てきて懐かしく思いましたv(苦労したんですよー!)

続編『うさぎとトランペット』もあわせて読むと良いかも
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2005'03.19.Sat


畠中恵:著
ジャンル:時代ミステリー
好き度:4.5

<あらすじ>
薬種問屋の若だんなは、生まれつき病弱で、両親や2人の手代に砂糖菓子より甘く育てられた。
そんな若だんなが、ある日の夜、家を抜け出して外出をしたことがきっかけで、大変な事件が起こってしまった…

<感想>
面白かったですv
畠中さんは、現代物よりも時代物の方がよいですね、やはり。
若だんなのキャラもいいけど、若だんなに激甘過保護の佐助と仁吉が好きですv
鳴家たちも可愛くて好きです。
2005'03.15.Tue

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ著
ジャンル:ファンタジー
好き度:3.5

<あらすじ>
物語は、少女がロンドン郊外にあるヘックスウッド農場に次々と不審な人物が出入りするのを目撃するところから始まる。少女は農場に出かけ、そこで何世紀もそこに幽閉されていたという魔法使いに出会うが、実はこのヘックスウッド農場には、宇宙のはるか彼方、銀河系の支配者から送り込まれた「バナス」という不思議な装置が封印されていた。そのバナスが突然動き出し、地球全体が危険にさらされていたのだった。果たして少女は危機を救うことができるのか。(Amazon)

<感想>
途中までは先が見えなくて(というかそもそも何の話かさっぱり分からなくて)面倒くさかったのですが、ある地点を越えたら面白くなってきました。
かなり話がごちゃごちゃしているので、本腰入れて読まないとキツイかも。
1回読んだだけじゃ分からないところもちらほら。

これは個人的な意見ですが、『魔法使いハウルと~』より、この本の方がよっぽど純愛ラブストーリーな気がしました(笑)
2005'03.12.Sat


畠中恵:著
ジャンル:現代ミステリー
好き度:3.5

<あらすじ>
夏貴の親友、正哉が突然の火事で死んでしまった。
自分が引き留めていれば親友は死ななかった…そんな後悔の念から抜け出せない夏貴のもとに声だけになった正哉の魂が帰ってきた。
携帯電話から聞こえる正哉の声は、自分の家の火事は「放火」だったに違いないと言い張る。このままでは死ぬに死にきれないから、事の真相を確かめてくれというのだ…
正哉の家の火事の真相を追ううちに、夏貴はとんでもない事実を知ることになる…

<感想>
なかなか面白かったです。
養父になる東さん、初めはあまり好きじゃなかったのですが、彼の告白話で株が一気に上がり、最後の対決場面の名演説に拍手喝采したくなりました。
テーマも、キャラも魅力的でしたが、もっと幽霊になってしまった正哉とか、和美ちゃんとかの活躍も欲しかったですね。
話は面白いけど、ミステリーとしてはいまひとつ。
2005'02.25.Fri


恩田陸:著
ジャンル:青春
好き度:4

<あらすじ>
あの一夜に起きた出来事は、紛れもない奇蹟だった、とあたしは思う。
夜を徹して八十キロを歩き通す、高校生活最後の一大イベント「歩行祭」。
三年間わだかまっていた想いを清算すべく、あたしは一つの賭けを胸に秘め、当日を迎えた。去来する思い出、予期せぬ闖入者、積み重なる疲労。
気ばかり焦り、何もできないままゴールは迫る――>
あらすじ、アマゾンの内容紹介をお借りしました。自分で書くと主観が入りすぎてしまうような気がしたので。

<感想>
貴子が他人とは思えなかった。
これが私の感想のすべてです。
貴子が融に対して行った賭…実は私も似たようなものを中3のとき、していたのです。
私の場合は見事に負けてしまいましたが。
あ、私には別に異母兄弟はいませんよ。
でも、自分は決して嫌っているわけではないんだけど、相手は自分をひどく嫌っていることが分かって…本当は仲良くなりたい、でもきっかけをつかめない。そんな貴子の気持ちが痛いほど分かって…
私の立場はどちらかというと融の方に近かったのですが、貴子の惨めな感じや罪悪感、切望…私が中3の時感じていたものとすごく近い気がして…

もし、あのときの私に、歩行祭のような行事があって、忍や美和子、杏奈のような友人がいてくれたら、もう少し状況は変わっていただろうか…と思わずにいられませんでした。

なんか本の感想じゃなくなってますね。
でも、この本を自分と引き離して評価したり、感想をいったりは、今の私には出来そうにないです。
もうあと10年くらいたって、私も貴子のように、ちゃんとけじめをつけられるようになったら、もう一度改めて読んでみたい本です。

デカイ声で言えないので、小文字書きますが、正直貴子の奇跡が私には許せなかったんです。
それまで、ずっと感情移入を通り越して、貴子に同化して読み進めて行ったのですが、最後にきて、奇跡を起こせた貴子と、起こせなかった自分の違いをはっきり見せつけられて悔しくて仕方なかった。
貴子を祝福してあげられないのは、私の中で過去のことを引きずっているせいだと思います。
だから、もう少し大人になって、ちゃんと過去に向き合って、すべて精算してから、もう一度読み返したな、と思います。
2005'02.17.Thu



小山歩:著
ジャンル:異世界ファンタジー
好き度:4.5

<あらすじ>
将軍家に生まれ、文武に秀で「神童」と称された天才、戒。
将来は将軍と成り、再王となる公子明を支える立場にあった彼は、母の遺言に従い、地位を捨て、名誉も捨て、恋を諦め、夢も諦め、道化の猿として明を笑わせるためだけにその身を捧げた。
再を滅ぼした愚者として、哂われ蔑まれ、国中の嫌われ者として歴史に刻まれた彼の真の生涯とは…

<感想>
序章を読んだだけで泣きそうになりました。
とにかく、戒が哀れで不憫でなりませんでした。
彼は一体何のために生まれたのか、なぜあのように生きなくてはならなかったのか…
才能にあふれて生まれたのに、真に理解されることもなく、埋もれていった彼の業績が切ないです。
でも、何よりも彼が哀れなのは、こんなにも多くの人に愛されているというのに、その愛情に気づかず、自分は誰からも愛されない運命にある、とあまりに長い間思い込んでいたことだと思います。
もっと早く、周りの人の愛に気づいていたら、もっと違った人生があったのではないかと悔しいです。
それでも、最後の最後に、彼が生きる意味、生まれた意味を見つけ、自分が「舞舞い」であることを受け入れることができたことが救いです。
「戒」の名は再にとって嫌われ者であっても、彼自身は決して嫌われ者ではなく、彼を慕う者の記憶が民の間に根付いていってくれてよかったです。

終章に入る前は、とにかく辛くて辛くて読むのがいやだったのですが、最後の最後で「よかったね、戒」「がんばったね、戒」と言ってあげられる内容になって、本当によかったです。
安らかに眠りたまえ…今言いたいのは、これだけです。
2005'02.14.Mon


笹生陽子:著
ジャンル:青春
好き度:4.5

<あらすじ>
一見引っ込み思案で内気なナオミは心のうちでは担任南センセの横暴にうんざりしているが、行動に移すことができない。
ある日、バックをひったくられたのをきっかけに、学校一の問題児アサミとその彼氏(?)の手塚くんと話すようになり、次第に妙なことに巻き込まれて…

<感想>
笹生さんの本を読むのは、これで4冊目ですが、相変わらずちょっと道をはずした子供の姿を書くのが上手いですね。
実は結構普通の子なんだけど、社会に対する反発みたいなものを持っている子の描き方がいいです。
変にカッコつけてなくて、優しい目で書いてるなーという感じ。

今回は初めて女の子の主人公でしたが、とても共感できるキャラクターでしたv
ナオミ、アサミ、ヅカちんの3人組が好きですv
ナオミの「あたしのともだち。もんくある?」がすっごい好きなセリフですv
2005'01.26.Wed



恩田陸:著
ジャンル:冒険
好き度:4

<あらすじ>
中学生の練は小学生の妹千華子と、継母(離婚済み)の千鶴子の3人で、南米で考古学をしている父、賢の元へ訪れた。
毎年恒例の楽しみな休暇のはずだったのに、遺跡に向かう途中のヘリコプターでクーデターに巻き込まれた。
ジャングルに放り出された練と千華子、クーデターの人質にされた賢と千鶴子。
2人は無事にジャングルから抜け出せるのか、4人が再び出会うことは出来るのか…

<感想>
兄妹って、大好きです!(もうさんざん言ってるのでことさら強調しなくても分かってると思いますが)
でもこの話は珍しく、練・千華子兄妹より、練とニコの関係に惹かれましたv
ニコ、なんだか裏がありそうな感じだな~と思ったけど、うーん、なるほど!
かっこいくて可愛くて、しかも美少年!華奢に見えてめちゃくちゃ強くて切れ者って!!すごいツボでした(><)

ところどころ、消化不良なところはありましたが、全体的にはおもしろい話でした。
ラストがちょっとあっさりしすぎな気がしますが…成人の儀式の部分が一番面白かったな…
2005'01.25.Tue


宮部みゆき:著
ジャンル:現代ミステリー
好き度:4.5

<あらすじ>
復讐を果たすため、射撃用の銃を持って元恋人の結婚披露宴へ乗り込んだ慶子。
あるひとつの目的を果たすため、慶子の銃を奪い金沢へ向かう織口。
織口の暴走を止めるため、慶子の持つもう一つの銃を手に、あとを追う修治と憲子。
ヒッチハイクしていた織口を拾い、入院中の妻を見舞うため深夜息子と車を走らせる神谷。

2つの銃がもたらす結末とは…

<感想>
序盤からぐいぐい引き込まれました!個人的にすごく好きですv
最後の神谷の「我々は、被害者同士で殺し合い、傷つけあったような気がしますね。」
このセリフが胸にじーんときました。こういう誰を憎んだらいいのか分からない事件って、現実にもいっぱいあるけど、やりきれない気持ちになりますね。(一番悪かったのは慶子の元恋人のような気もしますが)
2004'12.31.Fri


『パーラ(上)沈黙の町/(下)古城の秘密』(ラルフ・イーザウ)
ジャンル:異世界ファンタジー
おすすめ度:4.5

<あらすじ>
語り部ガスパーレを襲った奇妙な「ことばの病」。詩人の町シレンチアはじわじわと病に蝕まれていく。ガスパーレを助けるため、ひとり果敢に謎に立ち向かうパーラを待ち受けていたのは…。

<感想>
まさに20世紀の「モモ」!戦う少女が格好良いです!そして、相変わらず脇キャラ(動物)がいい味だしてて好きですv


『星空から来た犬』(ダイアナ・ウィン・ジョーンズ)
ジャンル:ファンタジー
好き度:3

<あらすじ>
星々の世界の住人シリウスは、無実の罪で犬に姿を変えられ、地球へ追放となった。星空へ戻るには、失われた魔法の道具ゾイを見つけるしかない。少女キャスリーンと心を通わせる一方で、危険な冒険に乗りだしてゆく…。 (bk1:内容説明)

<感想>
初期作品ということもあり、ダイアナさんにしてはあっさりしていたかも。そこそこ面白い…程度。
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