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書簡

太陽の読書記録

2024'05.03.Fri
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2004'04.11.Sun


リーネ・コーバベル著
ジャンル:異世界ファンタジー
好き度:4

<あらすじ>『秘密が見える目の少女』
ディナは孤独な10歳の少女だった。
彼女の母は、目を見るだけで、相手の秘密が見えてしまう力をもつ「恥あらわし」だった。
ディナもまた、母の力を幼いころから引き継ぎ、家族以外に自分と目をあわせてくれる人がいないことに心を痛めていた。

「恥あらわし」をしに行ったまま帰ってこない母の使いと名乗る男がディナのもとへやってくる。その男はディナの目をしっかり凝視してくれたため、ディナはその男を信じ込み、母のもとへ駆けつけるが…>

<感想>
続き物なので、2つの本いっしょに紹介します。
なかなか面白かったですv
この「恥あらわし」の力ってすごいです…
「恥あらわし」は相手を悪戯に辱めるのではなく、相手に自分を省みさせる力なのです。
だから、恥ずべきコトではないのに、恥じている人には、「恥ずかしがることない」と教えてあげるのも、「恥あらわし」の役目なのです。

それはともかく、「ディナの秘密の首かざり」で大活躍の、ディナの兄ダビンがすっごい好みなのですよーーーー!!
ってか、ビバ★兄妹愛!!
兄貴のシスコンぶりがもうかーなーりツボでしたvv
妹を助けたいがため、武術の修行に励んだりv
(でも、そのせいで母親に心配かけたと、ディナには怒られちゃうんですが)
妹が溺れたかもという場面では、「ディナは生きている!せめて死体がみつかるまでは家に帰らない」と強情をはってみたりv
妹が生きていることを伝える手紙が、興奮で読めなくなったりvv
もう、素敵すぎですお兄様!!
猪突猛進、脳まで筋肉な体育会系キャラってのも、また素敵v
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2004'03.31.Wed

メアリ・ホフマン著
ジャンル:異世界ファンタジー
好き度:5

<あらすじ>
重い病気に苦しむ、ロンドンに住む少年ルシアンは、ある日父親から一冊の手帳をプレゼントされる。ヴェネツィアで見つけたというその手帳を手に、眠りについたルシアンは、16世紀のヴェネツィアによく似た都市ベレッツァに迷い込んでしまう。
そこで、男装をして街に潜んでいた少女アリアンナや、後に師匠となる大魔法使い、美しく有能な女公主などと出会い、ある事件に巻き込まれて行く…

<感想>
面白かったです!
最近のファンタジーブームで、いろんなファンタジー本が書店に並ぶようになり、嬉しかったのですが、なかなか手放しに「面白い!」と言えるファンタジーは見付かりませんでした。
でも、この本はストーリーといいキャラといい、すごく私好みで面白かったですv
3部作らしいので、続きが気になるところですv
2004'03.30.Tue


たつみや章 著
好き度:5

月神シリーズの外伝。
ポイシュマたちから500年後のお話です。

<あらすじ>
「星のしるし」一族の末裔サザレヒコは、幼い頃は病弱だったため、家族から愛情を注がれて庇護されて育ってきた。
かつては強く根付いていた神々への感謝の気持ちを理解せずに育ったサザレヒコは、好奇心から兄の弓矢を持ち出し、オオモノヌシの化身である白蛇を射ってしまう。
そのことを隠し嘘をついたことを咎められ、サザレヒコは一人で北の山へ償いの旅に出ることになる。
そこでサザレヒコは不思議な少年「ヌシ」と出会い、彼から自然や神々への感謝の気持ちを教えられる…

<感想>
読みながら、サザレヒコと一緒に自然への恩恵について考え直しました。
現代に生きていると、「生き物は自然に生かされている」ということをついつい忘れてしまいますね。
人間だけじゃなくて、地球上に存在する生物はみんな、土や水の恩恵にあっているというのに、今の私たちは、それらや他の動物のことを利用するだけで、感謝の気持ちなんか感じずに生きてるよな…
縄文時代の人たちは、自分は生かされているということを実感として感じていたのだろうな…
鋼の6巻を読んでいても思ったけど、やはり、食べるため生きるために、他の動物の命を奪い、さばく、という行為を経験しないと、なかなか人は自然へ感謝の気持ちを抱けない動物なのかもしれませんね。

もう一つ、この本を読んでいて思ったのは、作者の後書きにも書いてありましたが、血というのはずっと繋がっているんだな…ということ。
今私がここに存在するのは、私の祖先となる人が存在したからで、一歩間違ったら私はここにいなかったかもしれない。
それでも、今ここに私が存在しているってことは、100年前にも千年前にも何千年前にも、先祖は存在してるんですよね。
そして、もし子どもを生んだら、自分の子孫がその先100年とか千年とか続くかもしれないんですよね…
それって、なんかすごいことだな…と思います。
2004'03.27.Sat

リンダ・スー・パーク著
ジャンル:ハートフル
好き度:4

<あらすじ>
舞台は12世紀後半、韓国の小さな村。
孤児のモギは、足の不自由なトゥミルじいさんと橋の下で暮らしていた。
ある日、モギは村に住む優秀な焼きもの師の焼きものを割ってしまったため、彼の元で下働きをすることになった。
退屈で大変な仕事をこなすうちに、モギは焼きものの魅力に取り憑かれていく…

<感想>
よくあるストーリーなのですが、とても清々しくて心温まる物語でしたv
モギは家もなく、毎日腹を空かせて育ったのですが、トゥミルじいさんの教育のもとで、正直で優しい人物として描かれていますv
おかみさんと親分との関係の変化も自然で、最後のシーンでは思わず泣いてしまいました。

なんとなく借りてみた本だったのですが、思いがけずいい本に出逢えたな…と思いますv
2004'03.23.Tue

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ著
ジャンル:ファンタジー
好き度:4

<あらすじ>
ハワードと妹のスサマジー(あだ名)が家に帰ると、頭の小さな大男「ゴロツキ」が座っていた。ある人物に頼まれて2人の父親から「2千」をもらいに来たというのだ。
作家で大学教授の父親は、13年前から毎月2千字の文章を書いて送っていたらしい。
しかし、今月の分が途中で行方不明になり、届いていないと言い出す。
そのことで父は、ゴロツキをよこした「アーチャー」なる人物を初め、街に住む七人の魔法使いの兄弟から「自分に2千字を書いてくれ」と頼まれる。
しかし、父がその要求をすべて断ったため、一家は大騒動に巻き込まれる。

<感想>
ダイアナさんの本はあらすじを書くのが難しいです…
とにかく序盤からドタバタで勢いのある物語です。
作家自身が「予測できない」と言うだけあって、
本当に次から次へといろんなことが起こります。
それでも最後にはちゃんとつじつまが合ってしまうからすごいですね!
そして、相変わらずキャラが個性的でいいですv
ダイアナさんの書く人物はみんなどこか憎めない魅力があるのですよね♪
とにかく、この話は深く考えずに単純に楽しめる本だと思いますv

<ネタバレ>
ゴロツキがアースキンだとは思いませんでしたね!!こういう裏切りは好きですv
ただ、ゴロツキの正体が分かった時点でヴェンチャラス(でしたっけ?)の正体は分かってしまいました(にやり)
2004'03.18.Thu


M・W・ターナー著
ジャンル:異世界ファンタジー
好き度:3

何を書いても、盗神伝Ⅰのネタバレになるので以下すべて反転でいかせてもらいます。

<あらすじ>
盗めないものはない、と豪語していたエディスの女王の盗人ジェンは、
情報を盗むため忍び込んだアトリアで、捕まってしまう。
そしてジェンに恨みのあるアトリアの女王によって死ぬより残酷な仕打ちにあう。
そのことに怒ったエディスはアトリアに宣戦布告を言い渡す


<感想>
前回と同様、騙してくれましたよ。
でも、前回のこともあるので疑ってかかっていたため、今回は前回ほど
「騙されたーーー!!」という感じはしませんでした。
それにしてもジェンはいいキャラだなと思いますね。私の好きなタイプですv
アトリアの女王はⅠではすごく嫌いだったのですが、Ⅱ、Ⅲを読んで好きになりましたv
誰も信じることが出来なくなってしまった悲しい女性の苦しみが上手に描かれていましたv
エディスの女王はもちろん好きですv美人じゃないけど、その人柄によって誰からも愛される素敵な女性ですv
2004'03.18.Thu

クライブ・バーカー著
ジャンル:異世界ファンタジー
好き度:2

<あらすじ>
キャンディは自分の生まれ育った「チキンタウン」にうんざりしていた。
あるものと言えばその名の通り「鶏」だけ。
学校の宿題で「チキンタウン」について調べることになったキャンディは、古いホテルにまつわる怪談を母の友人から聞き出した。そのことを発表すると、キャンディの先生は真実ではないと激怒し、校長室へ行くよう命じる。
しかし、キャンディはそのまま学校から抜け出し、風の誘う方へ歩き続けた。
そして、行き着いた先で、不思議な男に出逢う…

<感想>
題名の「アバラット」はアルファベットで書くと、逆さまにしても「アバラット」と読めます!飾り文字で書いてあるのですが、本屋で見かけたらちょっと本を逆さにしてみて下さい(笑)
それはともかく、うーん…何というか、壮大な「伏線」って感じですか?
1巻は世界観の説明で終わってしまったという感じですかね…
しかも、私には作者の世界観にちょっとついて行けなかった…
なんか壮大すぎて、頭がこんがらがってしまいました。
全4巻なのですが、続きは読むかどうか…
2004'03.10.Wed

M・W・ターナー著
ジャンル:異世界ファンタジー
好き度:4

<あらすじ>
ジェンは独房の中にいた。
「おれに盗めないものはない」
そう豪語し、王家の紋章を盗み、それを酒場で見せびらかしているところを捕まったのだ。
体は傷だらけ、痩せ細って体中悪臭が漂っていた。
そんなジェンのもとへ王の助言者(メイガス)が現れた。
ジェンがあるものを盗んだら自由にしてくれるというのだ。
そして、メイガスとそのお連れ3人と共に、何を盗むかも証されぬまま、ジェンの旅は始まった。

<感想>
最近FF9をやっているところなので、盗賊が主人公というのがヒットでしたv
物語の組み立て方が上手いですねv
初めはうさんくさそうにしていた、メイガスとそのお連れたちと、徐々に打ち解けていく様子が自然でしたv

<ちょっとネタバレ>
ジェンの一人称でずっと語られているのですが、最後のどんでん返しまでボロを出さない書き方が上手いですね~。もしかして…とは少し疑って読んでいましたが、細かい伏線には全然気づいてませんでした。

<さらにネタバレ>
ジェンが実は身分が高いのかも…というのは少し疑っていたのです。
まさかエディスの貴族だとは思いませんでしたが。
でも、ソフォスにはびっくりでした!!
だからポルはあんなにソフォスを守ろうとしてたのですね…
あと、ジェンが「人を殺したくないから兵士になりたくなかったのに」と語る場面が好きですv
ジェン…いいヤツだなvv
2004'03.09.Tue


上橋菜穂子著
ジャンル:和風ファンタジー
好き度:4

<あらすじ>
霊狐の野火は主に命じられて、初めて人を殺した帰り、手傷を負って追われていた。

"聞き耳"の力を持つ少女は、犬に追われている狐を見つけた。手傷を負っているようなので、懐に隠すとそのまま逃げた。

屋敷に閉じこめられている少年は、犬に追われている少女を助けた。見ると少女は懐に傷を負った狐を抱いていた。少年は狐の手当をし、少女と友達になった。

その後、少女と少年は隠れて夜中に会うようになった。狐はそんな2人を隠れて見守った。
しかし、自分のせいで少女の身を危険にさらすわけにはいかないと、少年は少女ともう会わないと告げた。
そして、それから数年の年月が過ぎた…  

<感想>
面白かったですv
時代や国は架空のようですが、舞台としては戦国時代あたりだと思います。
まず、つかみが上手いですね。序章を読んだだけで、物語の中にすんなり入っていくことが出来ました!人物もなかなか好感のもてる感じでv
主人公の小夜は、控えめな感じの少女なのですが、しんは強くて優しい少女です。
相手役の野火は、一途で可愛いです(><)
呪者によって使い魔にされ、主に逆らうことは死を意味するのですが、どうしても小夜を見捨てることが出来ない、という心の葛藤がなんともいじらしくて…v
冒頭部分では小夜の相手役なのかと思った小春丸は、後半はあんまり活躍してくれませんでした…それだけちょっと残念ですね…好きなキャラだったので…

この話、何がいいって、ラストの閉め方がいいと思いますね!
<ネタバレ>
野火が人間になるという、ありきたりな展開ではなく、小夜の方が狐になるというのが、新鮮で気持ちのいい終わり方でした。
2004'03.09.Tue

キャサリン・ロバーツ著
ジャンル:歴史ファンタジー
好き度:4

世界七不思議ファンタジー1

<あらすじ>
時は紀元前6世紀、舞台は「バビロンの空中庭園」
香油職人の養女ティアマットは、王妃の庭で古い印章を見つけた。それには伝説の獣、シルシェが描かれていた。
ティアマットは王宮にいるシルシェが飢え死にしかかっていると知り、なんとかして王宮に入りたかった。
そのために、親友のシミオンにトウェンティ・スクウェア・チームに入るため、わざとゲームに負けてくれと頼むが、シミオンはシルシェの話を信じようとしない。
そこで、ティアマットはシミオンを連れて王宮に忍び込もうとする

<感想>
もっと上手くあらすじが書けるようになりたいものです…(汗)
「バビロンの空中庭園」って、空中と言うからには空に浮いているのかとずっと思ってたのですが、「地についてない」くらいの意味だそうです。
それは置いといて、主人公のティアマットが格好いい女の子で好きですv
元気で行動力があって好奇心旺盛。男の子も驚くようなことを平気でやってしまう、そんなスーパーヒロイン(いや、寧ろヒーロー)ですv
当時はもちろん、身分の差というのがあって、ティアマットは決して身分は高くはないのですが、貴族の男の子が相手でも物怖じしないところが好感が持てますv
あと、親友のシミオンとの友情がかなりツボでしたv
男女の幼なじみっていいですよね!
ティアマットは人を引きつける力があって、初めは「グリーン・アイズ」と言ってバカにしていたチームメートも、最後にはちゃんと「仲間」として受け入れてくれるようになるのですv
(注:緑の目はバビロンに侵攻しているペルシャの血を引いている証拠だったため嫌われていた)
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