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書簡

太陽の読書記録

2024'04.29.Mon
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2004'12.24.Fri


宮部みゆき 著
ジャンル:時代物ミステリー
好き度:5

<あらすじ>
「殺し屋が来て、兄さんを殺してしまったんです」―江戸・深川の鉄瓶長屋で八百屋の太助が殺された。その後、評判の良かった差配人が姿を消し、三つの家族も次々と失踪してしまった。いったい、この長屋には何が起きているのか。ぼんくらな同心・平四郎が動き始めた。(「BOOK」データベースより)

<感想>
弓之助とおでこが大好きですv初めは一章完結なのかな?と思いながら読んでいったのですが、中盤あたりから物語が大きく展開して、止まらなくなりました!
宮部さんの本は、やっぱり時代物の方が好きだな…
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2004'12.14.Tue

『ななつのこ』(加納朋子)
ジャンル:日常の謎ミステリー
好き度:4.5

<あらすじ>
表紙に惹かれて手にした『ななつのこ』にぞっこん惚れ込んだ駒子は、ファンレターを書こうと思い立つ。わが町のトピック「スイカジュース事件」をそこはかとなく綴ったところ、意外にも作家本人から返事が。しかも、例の事件に客観的な光を当て、ものの見事に実像を浮かび上がらせる内容だった―。こうして始まった手紙の往復が、駒子の賑わしい毎日に新たな彩りを添えていく。

<感想>
優しい物語…一言で言い表すとしたらこれしかありません。
小さな謎を解きながら、淡々と、でも着々と進んでいく日常。
読み終わったときに、暖かい気持ちだけが残る素敵な物語。


『ささらさや』(加納朋子)
ジャンル:日常の謎ミステリー
好き度:4

<あらすじ>
夫を突然の事故で失ったサヤは残された赤ちゃんのユウ坊と「佐々良」という街へ移住。不思議な事件が起こる度に亡夫が他人の姿を借りて現れる。だが、亡夫の家族がユウ坊を引き取りたいと圧力をかけてくる。そしてユウ坊が…。 (bk1:内容説明)

<感想>
相変わらず、読後爽やかで優しい気持ちになれます。
おばさま方がパワフルでいいです(笑)
姉妹編の『てるてるあした』で、その後のサヤたちの様子が描かれています。


『月曜の水玉模様』(加納朋子)
ジャンル:日常の謎ミステリー
好き度:4.5

<あらすじ>
いつもと同じ時間に来る電車、その同じ車両、同じつり革につかまり、一週間が始まるはずだった―。丸の内に勤めるOL・片桐陶子は、通勤電車の中でリサーチ会社調査員・萩と知り合う。やがて2人は、身近に起こる不思議な事件を解明する〈名探偵と助手〉というもう一つの顔を持つように…。謎解きを通して、ほろ苦くも愛しい「普通」の毎日の輝きを描く連作短篇(「BOOK」データベースより)

<感想>
陶子のサバサバした性格に好感を持ちましたv
ドロドロした過去を持っていても、強く正しく生きる姿が素敵ですv
情けない萩もいいキャラで好きですv
姉妹編の『レイン・レインボー』に陶子が脇役で再登場します。
2004'12.08.Wed


瀬尾まいこ:著
ジャンル:現代
好き度:5

<あらすじ>
母子家庭の育生、小学四年生。育生の家には「へその緒」がない。自分は捨て子なのではないかと思った育生は母親に「へその緒を見せろ」と言うと、母は箱に入った卵の殻を出して、「あなたは卵だったのよ」と言った…

<感想>
大好きです。かなりハチャメチャな母親と育生の関係が素敵です。
家族って、血の繋がりって、なんだろうな…と思う話でした。
同時収録の「7'sblood」も心温まるいいお話です。
七生を神木くんにやってほしいと切実に思いまs(以下省略)
2004'11.24.Wed

『プラネタリウムのふたご』(いしいしんじ)
ジャンル:現代
好き度:4

<あらすじ>
プラネタリウムの投影者に拾われた双子のテンペルとタットル。
2人は14才を境に別の人生を歩み出す

<感想>
不思議な世界観の物語。なんとなく雰囲気が宮沢賢治っぽいなと思いました。



『Q&A』(恩田陸)
ジャンル:現代ミステリー
好き度:4

<あらすじ>
これからあなたに幾つかの質問をします。ここで話したことが外に出ることはありません-。これぞ小説! 質問と答え(Q&A)だけで物語が進行するリアルでシリアスなドラマ。(bk1:内容説明)

<感想>
すべて質問と回答で書かれた文章には思わず脱帽。
そして、集団パニックに恐ろしさを思い知りました。現実でも起こりうる怖さですよね…



『GOTH』(乙一)
ジャンル:現代ミステリー
好き度:3.5

<あらすじ>
森野が拾ってきたのは、連続殺人鬼の日記だった。学校の図書館で僕らは、次の土曜日の午後、まだ発見されていない被害者の死体を見物に行くことを決めた…。(bk1:内容説明)

<あらすじ>
グロイのを我慢すれば、面白かったです。
いちいち作者に騙されながら読んでました(苦笑)
そして、未だかつて無いほど痛い主人公達に戸惑いを感じつつも新鮮でした。
2004'11.15.Mon

『天国はまだ遠く』(瀬尾まいこ)
ジャンル:現代
好き度:4

<あらすじ>
すべてに疲れ、希望を失った千鶴が思い至った結論は「空気のいいところで死のう」
そして、山奥の民宿で睡眠薬を飲んだのだが…

<感想>
瀬尾さんのお話は本当に癒されます…
死のうと思っても上手く死ねないどこか間の抜けた主人公と、ひょうひょうとした民宿の主人がいい味出してます(笑)


『しゃべれどもしゃべれども』(佐藤多佳子)
ジャンル:現代
好き度:4

<あらすじ>
26才の今昔亭三つ葉は二ツ目の噺家。
あがり症の幼なじみに頼まれ、落語を教えることになってしまった。
しかも、口下手な美女やイジメにあった小学生、赤面症の野球解説者まで通ってくることになり…

<感想>
うちの両親が落語にはまっているため、興味深かったです。
話の持って行き方も上手いですね。
みんな、一生懸命生きようとしてるんだな…としみじみ思った作品でした。


『進化論』(芝田勝茂)
ジャンル:近未来SF
好き度:3

<あらすじ>
大学院生・祐介が家庭教師をしている少女・美紀が妊娠した。しかも、彼女は『処女懐胎』だと言い張っている。生まれてくる子は「神の子」だと信じる美紀に戸惑う祐介。
そして、2人は「遺伝子異常児」と「旧人類」の醜い争いに巻き込まれていく

<感想>
めちゃ怖い。そこらのホラーより怖かった。絶対あり得ないとは言い切れない世の中だけに…
2004'11.06.Sat

佐藤多佳子:著
ジャンル:青春
好き度:5

<あらすじ>
イヤなことばかり。絵もサッカーも上手くいかない。でももう逃げない。自分だけのモチーフを見つけたから。舞台は鎌倉、揺れる2人の16歳を描く長編
(Amazon)

<感想>
なんだか、とってもピュアで爽やかな話でした。
でも、全然むずがゆくならないのは、やはり主人公2人の魅力かな、と思います。
不器用な2人が、お互いを好きになることで、他の人との関係もよくなっていく姿が素敵でしたv
恋愛ものが苦手な人でも、これはそんなに抵抗なく読めるんじゃないかと思います。
2004'11.05.Fri


佐藤多佳子:著
ジャンル:現代
好き度:4

<あらすじ>
出所したばかりのプロの「スリ」辻牧夫。
ギャンブル好きの女装占い師、昼間薫。

怪我をした辻を介抱した昼間。
大家に追い出されそうな昼間に金を貸してやった辻。

生い立ちも性格も生活も職業も、まったく違う2人が出会い、共に暮らし、心を通わせる。そして、2人は別々にある事件と関わっていく…

<感想>
2人の関係がすごく好きですv
スリだけど全然イヤなヤツじゃない辻と、中性的な美人なのにずぼらな昼間のコンビがミスマッチなようでぴったり合わさってる感じで。
昼間さんが女だったら、この話は全然面白くなかったと思います。
逆に普通のサラリーマンとかでも、話が進展しなさそうですけど(笑)

スリを擁護するつもりはないけど、なかなか奥が深いんだな…といらん感心をしてしまいました。
2004'11.03.Wed


湯本 香樹実:著
ジャンル:現代
好き度:4.5

<あらすじ>
夫を失い虚ろな母と6才の私は無愛想な大家さんの「ポプラ荘」に引っ越してきた。
不気味で近寄りがたいおばあさんが、ある日私にある奇妙な話を持ちかけた。
おばあさんは「死者」への手紙を集め、箪笥にいっぱいなったら死んで死者にその手紙を届けに行くというのだ。
私は半信半疑でお父さんに手紙を書き始めた。

<感想>
「夏の庭」に引き続き、子どもと老人の心の交流を書かせたら右に出る人はいませんね!
おばあさんとの交流で成長していく主人公…という構図は「西の魔女が死んだ」(梨木香歩)に似ていますが、決定的に違うのが、おばあさんが「子ども嫌い」なところ。
それでも、2人の関係がさっぱりしても、惹かれあうところがあっていいなあと思いますv
2004'11.01.Mon


加納朋子:著
ジャンル:現代ミステリー
好き度:4.5

<あらすじ>
さみしい心を紛らわすためか、一心に人形を作り続ける女性

さみしい幼少時代の影響か、一つの人形に惚れてしまった青年

人形に魅せられた男性は生きた人形を手に入れた

生き抜くため、小さな劇場で女優を続ける少女は「人形」を演じる

1つの人形を軸に複雑に絡まり合う運命の糸…>

<感想>
バレエの「コッペリア」+ガラスの仮面の「石の微笑」
という感じ(笑)
いやぁ、面白かったです!
この作家さんは前々から気になってたのですが、これはかなり当たりです!

内容については特に何も言いません。というか言わない方がいいでしょう。何も先入観を持たずに読んで下さい。

恩田陸作品が好きな人には特にお勧め。
2004'11.01.Mon


恩田陸 著
ジャンル:現代ミステリー
好き度:4.5

<あらすじ>
耽美女流小説家、重松時子が薬物死してから4年…
時子の家「うぐいす館」に集まった、時子の親戚4人と時子の担当編集者。
5人の女性が時子の死の真相に迫る、3日間の密室劇

<感想>
時子の異母妹の静子の告白から始まる5人の心理戦が面白かったですv
腹のさぐりあいが…ね。(ね、と言われても)
私は死体が出てくる本は怖くてあまり好きでなかったのですが、恩田さんの本は薬物死とか、そんなに気持ち悪くない死に方なので、推理の方に集中して読めるのでいいです。

映画バージョンも見てみました。かなり原作に忠実だったのではないかと思います。登場人物のイメージもぴったりでしたv
ラストだけ変えてあったのはどういう意図なんだろうか、と思いましたが。
ラストは映画より原作の方が納得がいきましたね、私は。
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